薬剤師のつぶやき

2024-03-14 18:33:00

薬剤師のつぶやき55 ~この病気のときにこれは食べられるの?前編~

2024年になってもう3月。

やっと温かくなると思ったら雪が降って、そして地震も多くてどうなる2024年の3ヶ月

少しずつ好転していってほしい今日この頃。

 

今日は皆様よりご質問が多い・・・これはこの病気の時食べられるの?です。

 

じつは私が輸入しているこの食事たち。療法食があるから決めたわけではないのです。療法食って説明も難しいし

やはり私自身がきっちり理解していないといけない部分はあると思います。

でも私だけが理解できても、他のお客様や販売される方が理解できないと、意味がないことになってしまいます。

 

なので療法食があるから・・・が輸入の決め手になったわけではありません。

 

ヨーロッパには動物福祉の概念があります。

動物福祉って?

「動物福祉とは、一般的に、人間が動物に対して与える痛みやストレスといった苦痛を最小限に抑えるなどの配慮により、動物の待遇を改善しようとする考えのことをいう。

動物福祉は、近代以降に西洋で生まれ、家畜動物を対象として大きく発展した概念である。

日本国内では、英語の「Animal Welfare(アニマルウェルフェア)」は「動物福祉」や「家畜福祉」と和訳されることが多いが、動物福祉という語感から介護医療など含む社会保障を連想する「福祉」だと誤解される場合もあるため、日本国内で使用するときは和訳せずに「アニマルウェルフェア」とそのまま表記されることもある。

 

ウィキペディアより抜粋

 

私たちが犬や猫と過ごす時に、虐待だけではなく、きちんと質の良い睡眠、その子にあった食事、適度な運動などなど生活においてストレスを感じないように努力する、人間だと必要以上に体にメスを入れないみたいな

そんなお約束のようなものです。

ここは家族の差もあるのでみんな同じではないということですね。

ケージのなかに閉じ込めっぱなし、散歩もいかずただご飯を与えるだけ、病気になってもほったらかしという状況であれば、これは虐待に近い状況になります。

獣医師などに任せきりにしないで、自分たちも知識をつけて犬猫の健康管理をしていくことということも1つだと思います。

 

そんな動物福祉が備わったヨーロッパの食事であり、この製品を作ったオーナーさんは、「病気用のごはん、予防用のご飯をあげているはずなのになぜ病気が治らなかったりひどくなったりするの?」という自問自答からこの食事を作り始めたのです。

1,それもオランダで権威ある獣医師10人、動物栄養士を3人含めて作り上げたこの製品は、ヨーロッパの厳しい検査を通過し、オーガニックという食事であること

2,犬や猫が喜んで食べることだけではなく、病気の予防や維持ができること

この2つのうち2番目は特に決め手になりました。

このケンネルズフェイバリットやキスキスのブランドは療法食ではありません。しかしながら療法食とほぼ変わらない内容で、猫ちゃんが大好き、よく食べるのに病気の予防もできてしまう。。。。

 

こんなすごいことある?と思いました。

アメリカの食事を扱っている時には、総合栄養食で病気の予防ができるなんて思ってもみなかったのに、ヨーロッパはすごいなあと思ったのが第1の理由です。

 

第2は私の父は動物病院さんへヒルズやロイヤルカナンの当時処方食(今は療法食と名前が変更になりました)を初めてもちこんだうちの一人です。

当時病気を予防する、治療のための食事なんてありませんでしたので、かなり活気的だったと思います。

でもだんだんと、その療法食の内容に疑問がでてきました。

だから自分で自分が納得いくものを探そうと思っていて、出会ったのがプロベットです。

 

この製品の良いところは、ベースに疾患を抱えないようにするため、また疾患があっても食べられるそんな食事だということです。

アレルギーや胃腸炎、肝臓や腎臓の疾患、そして尿路結石・ストルバイトなどなど。もちろんその中でもこれというものがありますが、どの食事にも

「遺伝子のもつ疾患までは防げなくとも、生活していくうちに抱えてしまう疾患を少しでも減らすことができる」

 

そんな食事たちなのです。

すごくないですか?

それに感動し、また私が日本の犬猫はこんな状態だから、このような食事やサプリみたいなものが作りたいといってできたのが

「クリル」

 

です。

 

いつもお腹が弱くて下痢しやすい

腎臓が弱くて便が固まらない

貧血がある

肝臓に疾患があって免疫があがらない

原因不明の血尿や血便がでる

ストルバイトがある

 

などなど、どんな症状の子の助けになってくれる製品です。

薬やサプリはなかなか食べてくれないけど、これなら食べてくれるという方も多くみえます。

 

ただ食べさせるための食事なのではなく、未来の健康を考えて作られた食事に私は感動し、この製品たちを輸入しはじめました。

少しでも多くの子がよりよい生活を送れるように。

 

今は本当に多くの種類を販売していますが、このなかでも優れものなのがスチームフードと缶詰です。インスタグラムにも掲載したかと思いますが

スチームフードはアルミホイルで蓋がしてあるので、不備がないかどうかを確認しながら皆様にお届けできる作業をして出荷します。

 

この作業で気がついたことがあります。

 

スチームウエットフードの特徴         

チキン 柔らかい 通常誰でも食べられる 猫ちゃんも好き
ターキー チキンよりやや柔らかめ 一番人気 香りが抜群
グース ふわっとした柔らかさ 脂肪分が高い 膵炎胃腸炎ストルバイトにおすすめ
ダック チキンより少しかため 通常の食事 朝の吐き戻し対策で夜に団子で与えられる
サーモン 唯一の魚系 チキンより少し柔らかい 肉系のアレルギーの場合、皮膚疾患
ラム 弾力のある柔らかさ 偏食がある子 胃腸が弱い
ベニソン かため 運動する子で脂漏性湿疹でやすい場合
ラビット チキンと同じ柔らかさ、少し芯がある感じ 肉系アレルギー 胃腸が弱い ストルバイト
ベジタブル ベニソンよりかたい 肝臓の数値が高い、腎臓疾患が気になる ストルバイト

 

 こんな感じで特徴があるんです。

もちろん病気でもチキン、ターキー、ダックなども食べられますが、特にといわれたときに私が使い分けている内容です。

 

またうちの看板商品である200g缶

ラム&クランベリー 赤くて少し固め かみ応えのある塊があることも ストルバイトなどの結石 腎臓疾患
ダック&ブルーベリー ブルーベリーが1粒まま入っている ラムよりほんの少し柔らかめ 肝臓疾患 皮膚疾患
ターキー&パイナップル かなり柔らかい、パイナップルのかけらもある 消化器系疾患 免疫維持

 

 理由はご相談の際にお話してますが、こんな感じで使い分けています。

 

またプロベットのスチーム・・・これはもうご存知の方は多いと思います。

ウルティメイト 固い 下痢 嘔吐 膵炎 アレルギー 皮膚疾患 マラセチア 心臓疾患 癲癇
ヘパティック 固い 肝臓疾患 尿酸結石 皮膚疾患 下痢
リーナルオキサレート 固い 腎臓疾患 ストルバイト シュウ酸カルシウム結石 皮膚疾患

 

こんな感じですね。

もっと詳しく書きたいのですが、すごい超ロングバージョンとなってしまいますので割愛。

ご相談などの際にはお話させていただきます。

 

ウエット(モイスト)フードってなんか、食べない時だったりおやつ的使ってみたりしていたのですが

ここのウエットフードは病気にも使えるとわかったときには涙がでたというか感動しました。

 

まさに相談でこんなのがあればなあと思ったものがでてくる玉手箱のような会社さんだったのです。

 

これをこうやって皆様にご紹介できるということは本当に嬉しい限りですし、製品をきちんと食べて犬猫さんたちの健康管理されている方々からは

これのおかげで・・・というお言葉をいただいて・・・。

 

私としてもこれに出会えてよかった・・・・といつも感謝しています。

 

皆さんご存知のわが犬「あい」も乳腺腫瘍のオペをしましたが、手術2日目にはよく食べよく遊び(これはドキドキしました)

昨日麻酔でぐったりしていたとは思えない食欲で、今では傷跡もあまりわからず、すっかり元気。

悪性腫瘍には変わりありませんが、それでもこれだけ元気であるということは、食事で作られた体ですから

きちんと栄養を吸収し・・・そういえば麻酔もかけてCTもとって造影剤もいれたのに下痢しなかったですね。

 

お腹もこわすことなくまったく元気。

 

私の中で食事というのは自由でいいと思っています。

ですが病気にさせないために、また病気を少しでも軽くするために、また病気を早く改善させるために必要なものもあります。

それがかなう食事だと私は思っています。

 

なので弊社製品はこのように疾患があっても食べられるということなのです。

 

そしてその上をいく食事が「プロベット」となるのです。

 

だからどんな症状があったとしても、私はこの食事の中からその疾患を抱える子でも食べられる「美味しい物」を少しでも長く、少しでも多く食べてほしいと願い、おすすめしています。