薬剤師のつぶやき
9/12 薬剤師のつぶやき10 ~グレインフリー伝説~
時代時代でいろいろな「良い物」がでるフード
でも本当にそれがよいのかきちんと考えたことありますか?
そのなかでも一世を風靡した「グレインフリー」
あのころはグレインフリー神まで言われていたと思います。そのかわり小麦や米などの穀類はもうめちゃくちゃ悪者にされていました。私はそのとき、日本から出てアメリカやヨーロッパをまわっていましたが、グレインフリー神伝説は存在しませんでした。様々な種類のフードがあり、もちろんお店だけではなくインターネットでも多くのフードを販売されていました。
その中には療法食もありましたし、手作り?までにはならないですが、それに近い食事もありました。ただきちんと栄養士さんが作り、冷凍されておいてあるものを分けてもらうスタイルだったので、そのお店はすべて冷蔵庫という変わったお店でした。フードのベースにするような粉やウエットフードなど日本では発売出来ないだろう的な製品まで。まあそれを日本人の商社がみつけて日本に輸入したのですが。
グレインフリーフードが一世風靡したのはグレインの入った製品にある事故があって、アメリカでもすごくブームとなりました。そのころから結構多くの飼い主さんのメインの食事になっていきました。アメリカでも長く販売し続けられている製品も多いですよね。アレルギー対応となっているフードも多かったです。
でもやっぱり穀物って大切だと思うんです。もちろん穀物のアレルギーの場合は推奨できませんが、穀物も体の組成の一部になるわけで、この世から穀物が消えたら、私たちの臓器は脂肪まみれになるかもしれません。
しっかりとタンパク質を燃焼してくれて、それでもってエネルギーに替えてくれる穀物をもう少し見直してはいかがでしょうか。
きっと愛犬愛猫の役にたってくれているはずです。
食材を悪ときめるのではなくて、うまく使いこなしていくことが食材の理解を深め、そして本当はなにが必要なのか?が見えてくるのではないでしょうか。