薬剤師のつぶやき
薬剤師のつぶやき44 ~ビール酵母のすごさ~
今日はビール酵母についてお話してみたいと思います。
3年ほど前からビール酵母の製品がペット用で様々なメーカ様より発売されました。(海外のメーカーです)
前から弊社はスキン&コートという製品がありましたが、これとはまた違って、ビール酵母の素晴らしさをふんだんにいかした製品が多く、わくわくしたのを覚えています。
では実際にビール酵母って何に使うの?お腹の調子整えるとかダイエットに使えるとか聞いたことはあると思います。
ビールは麦汁(大麦から作られるんですよ)にビール酵母というものほ加えて発酵させて熟成したものをろ過して作られますが、ろ過したあtのに残ったビール酵母には麦汁の栄養成分がたっぷり入っていて
これを乾燥して加工したものを様々な製品に使用しています。
大麦はフードには良く入っていますが、結構なんで大麦入っているの?的なご質問受けますが、大麦ってβ-グルカン(水溶性の食物繊維)を含んでいて、これが内臓脂肪を減少させたり悪玉コレステロールを減少させたりしてくれるんです。だから大麦はエネルギーにかえられなかったタンパク質が脂肪に変わったとしても脂肪や悪玉コレステロールを減らしてくれる嬉しい機能つきなので、疎まれる理由はないわけなんです。タンパク質のとりすぎはいうなれば尿石やこのような高脂血症になりかねないので、良い仕事するんですよ!・・・・と余計な話はおいといて。。。
まあそのビール酵母に含まれる栄養素というのが
※ビタミン
※ミネラル
※アミノ酸
※食物繊維
※核酸
などが含まれていて様々な働きをしてくれるんです。
※ビタミン
主にビタミンB群がはいっているという嬉しい酵母でして、皮膚や粘膜などの組織にも必要なビタミンB群が多いために、健康維持には欠かせません。
※ミネラル
骨や歯のためのカルシウムやりリン、血圧などにかかわるカリウム、血液成分になる鉄なども含まれています。身体の構成や生理機能の維持には必要なミネラルがバランスよく入っています。
※アミノ酸
もうこれはみなさんご存知ですよね。体を構成するために欠かせない栄養素です。体で作ることのできないイソロイシン スレオニン トリプトファンのような必須アミノ酸も含まれています。
※食物繊維
腸内環境を整えてくれたり、血糖値やコレステロールをおさえてくれる働きをします。
※核酸
核酸は遺伝情報をもつDNAとタンパク質の合成に関わるRNAがあり、細胞核のなかに存在します。核酸は新しい細胞を作り、体を維持するために必要な成分なのですが、これによって若さを維持することができるとも言われています。代謝アップして貧血予防や肥満、皮膚被毛を健康にしてくれます。
ビール酵母というのは多くの栄養素を持ち合わせているために、健康な体を維持するにはもってこいですが、たとえば夏の間には体は暑さで疲弊します。それを補ってくれるビタミンB群が豊富なので、9月~10月の体調不良を少しでも和らげたい場合には、夏前からビール酵母をとって、秋の体調不良に備えることもできます。
またこの食物繊維が腸内の善玉菌のエサになって善玉菌をふやすことで腸内環境を改善することもできます。消化されなかったものや体内に不要な物質を吸着して体の外においだしてくれるだけでなく、腸へ刺激をあたえて腸の動きを活発化してくれる作用もあります。
さまざまな良いところもありますが、プリン体も多いので尿酸結石のある場合(尿の酸性度が低い場合です)(ストルバイトとは違います)は摂取量を考えなければなりませんし、大豆アレルギーの場合にはアレルギーがでないかどうかだけ確認はしてください。
なんでも(フードでもサプリでも)意味があります。その素材のちからによって解消される不調もあります。43で書いたようにお薬を使用するまえにこのようなサプリで体調を改善することも可能です。
まずはどのような不調があってどのように改善しなければいけないのかを考えることはとても大切です。
体の状態をしっかりみつめて、まずは体調を維持できるように上手にサプリをとりいれていって、薬から解放されるような毎日をおくりたいですね。