薬剤師のつぶやき
9/21 薬剤師のつぶやき20 ~病気があるからこそ~
保護犬猫の譲渡会にいくといろいろな子がいる。
高齢だったり、病気をもっていたり、なにげになんとなく問題を抱えていたりする子は多いです。でもそれは人間の都合でそうなってしまったわけですよね。ペットショップで可愛い~といわれる裏には、その繁殖に力を注いだ子がいるし、その繁殖のなかで体になんらかの疾患を持って生まれてきたり。。。扱いもわるく心に傷がついている子が多いと思います。
でもけなげに生きています。どんな環境にあったとしても。
飼い主さんは我が子を病気にしたくないと願うし、犬猫さんたちだって病気になりたいとは思わない。
病気になれば心が折れそうになることは何度もあるだろうし、お金もかかるし、心配も多い。。。
けど健康であってほしいと願えるのは病気をもったからこそなんですよね。
「健康」や「予防」に敏感な飼い主さんや犬猫さんは、何かしら抱えてきているからこそ敏感になっている。
今以上の健康を気にするように、「予防」する。
最初から元気だと「うちの子がなぜ病気になったの?」と思ってしまう。
健康であってもそれを持続させるのは、今の世の中難しい事なのだと思う。特に交配の問題もあるし、この環境のせいもある。
ただ私にできることは、どんな状況であってもその状況から少しでも良い方向へもっていくこと。
病気をなげくのではなく、いかに楽しくすごせるかということを考えること。
本当に無償の愛をくれる彼らに唯一私がお返しできることは
どんな状況でも痛みがあっても苦しくてもそれを少しでも解放してあげること。
飼い主さんとの生活を楽しませてあげることだけなんだと思った時にこの仕事をしていてよかったと思いました。
また今日も多くのご相談がありました。明日も明後日もきっと相談はある。だからこそ私がこの世に生きる限り、犬猫さんに恩返ししていかなければと思う毎日です。