薬剤師のつぶやき
9/13 薬剤師のつぶやき11 ~広告フード~
よくあるご相談。
フードでここのこれがものすごく良いとかいてあるんですがいかがですか?
私の相談で一番多い相談です。
ペットフードアドバイザーや犬の管理栄養士の認定証を写真にあげて
「これが第1位」と書いてありますが・・・
私の中ではこのような広告を出さないと売れないフードだと思っています。
実際にその製品は食べると下痢するという子が多いのも実情でパッケージに書いてある広告ほどはよくないのかもしれませんね。
自分の商品に自信があればパッケージに様々なことを書く必要はないですし
わざわざ資格があることを告知してまでフードを書かなくとも食べればわかります。
こういう広告が最近は本当に多いし、またなんだかとっても良いことばかり書いていてすごいなあと思います。
物には必ず良い点と悪い点があります。
良いところばかりのものなんて存在しないと思います。
わんちゃんにあえばそれはそのわんちゃんにとってはどんなフードであったとしても第1位のフードですよね。
私たちが1位を決める前にわんちゃんの体調をみながら食べさせてみて、合う合わないを確かめていってください。
最初からたくさん購入しないで一番容量の小さいものから購入することをおすすめします。
9/12 薬剤師のつぶやき10 ~グレインフリー伝説~
時代時代でいろいろな「良い物」がでるフード
でも本当にそれがよいのかきちんと考えたことありますか?
そのなかでも一世を風靡した「グレインフリー」
あのころはグレインフリー神まで言われていたと思います。そのかわり小麦や米などの穀類はもうめちゃくちゃ悪者にされていました。私はそのとき、日本から出てアメリカやヨーロッパをまわっていましたが、グレインフリー神伝説は存在しませんでした。様々な種類のフードがあり、もちろんお店だけではなくインターネットでも多くのフードを販売されていました。
その中には療法食もありましたし、手作り?までにはならないですが、それに近い食事もありました。ただきちんと栄養士さんが作り、冷凍されておいてあるものを分けてもらうスタイルだったので、そのお店はすべて冷蔵庫という変わったお店でした。フードのベースにするような粉やウエットフードなど日本では発売出来ないだろう的な製品まで。まあそれを日本人の商社がみつけて日本に輸入したのですが。
グレインフリーフードが一世風靡したのはグレインの入った製品にある事故があって、アメリカでもすごくブームとなりました。そのころから結構多くの飼い主さんのメインの食事になっていきました。アメリカでも長く販売し続けられている製品も多いですよね。アレルギー対応となっているフードも多かったです。
でもやっぱり穀物って大切だと思うんです。もちろん穀物のアレルギーの場合は推奨できませんが、穀物も体の組成の一部になるわけで、この世から穀物が消えたら、私たちの臓器は脂肪まみれになるかもしれません。
しっかりとタンパク質を燃焼してくれて、それでもってエネルギーに替えてくれる穀物をもう少し見直してはいかがでしょうか。
きっと愛犬愛猫の役にたってくれているはずです。
食材を悪ときめるのではなくて、うまく使いこなしていくことが食材の理解を深め、そして本当はなにが必要なのか?が見えてくるのではないでしょうか。
9/11 薬剤師のつぶやき 9 ~デトックス~
デトックスというのはいろいろな意味があると思いますが、私のおすすめしているデトックスは愛犬の動物性タンパク質を一定期間抜くデトックス。今までお客様に植物性蛋白だけのお食事を愛犬さんにあげていただいていましたが(もちろん病気の子も元気な子も)とても体調がよく、体もすっきりしてきました。少しダイエットしたい子にもおすすめして、お腹がすくときには寝る少し前に植物だけでできたハミガキガムをあげます。
これをやると肝臓の数値や膵臓が悪い場合なども本当によくなります。我が家にも愛犬がおりますが、お野菜は嫌いでもスチームのお野菜でできたウエットフードはしっかり食べてくれます。ドライフードのヴィーガンもあります。
肝臓はお休みしないと、膵臓や腎臓にまで影響することも多く、毎日の体をささえる大切な臓器です。
糖尿病や腎臓疾患にももちろん、動物性蛋白からくるアトピーや消化不良などにもかなり早い段階で効果がでてくるようです。
お野菜あげればいいんでは?と思われる方も多いですが、私たちが食べるお野菜を消化するのは愛犬には大変苦難の道を歩きます。逆に消化管に負担をかけてしまい、それだけだと栄養バランスが崩れますのであまり良いことはありません。ヴィーガン食を始めるのであれば必ず栄養価のわかっているフード出始めてください。
1年以上続けている子もいますが、1ヶ月から1ヶ月半のデトックスから初めてみてはいかがでしょうか。血管や消化管を綺麗にお掃除してくれて、血液もさらさらになり最近多い肝臓疾患や心臓病、糖尿病、癲癇、腎臓疾患の予防、ダイエットにもなっていきます。
9/10 薬剤師のつぶやき8 ~病気になったらではなく、なる前に~
本日は午前中がセミナー、午後から相談会のため、通常のご相談は明日以降になります。
セミナー開催でおもったことがひとつ。
「病気になったら」とよくいわれることがあります。これは高齢になるということも含め、様々な疾患というのはいつくるのかはわかりません。来る日をずらしたり、遅くすることはできます。それが
「病気になる前に」
です。これが予防です。
でも通常の生活をしていたところではなかなか予防は難しいものです。
ではこの予防っていったいなにでするんですか?サプリとかですか?とよく聞かれます。
いやいや。
サプリにだって都合があります笑。
でもやはりサプリが一番てっとり早いのもたしかです。なのでよくご相談者さまのなかには大量のサプリをご使用の方もいます。ですがなんのためにご使用ですか?というと大体あいまいなご返答も多いので、使用する物がどんなものなのかをしっかり見極めることもとても大切です。
先日のご相談のなかで、フードは一流、なのに疾患がでてきました。なぜでしょうというご質問がありました。たしかにフードはとても考えて作られていたのだと思います。しかしながらこれまたそのフードがあわない理由がありました。(この理由はフードの秘密でお話いたします)そのフードがあわない上にサプリをあげたら血液検査の結果が悪くなってしまった・・・。ということもあります。
これは皆さんのデータに基づいて、良くなったという情報から与えると、ここに個体差というものがでてきて、その子にはあわなかったとなるわけです。
これは何にでも共通です。
たとえば私がうちのフードはとっても良いんですとはいえども、合わない子もいますから、ご相談くださいというのは、個体差があるからです。
同じような腎臓病でもまったく違う作用機序だったりすることもあるんです。
手作り食はこんな風にいいんだよとはいっても、その子にあわない食材を使えば害にしかなりません。
なんでも良いという言葉をそのまま鵜呑みにするのではなく、まずは自分の子にはどうなんだろうというところから考えてみてください。犬種猫種はなにで、何歳で、性別はどちらで、今どんな食事を食べていて、どんな症状がでていて、おやつは何をたべていて、サプリやお薬はこのようなものを使っていて、小さい頃から下痢しやすいのか、アレルギーがあるのか、検査の結果はどうなのか。
そして最大の予防は「食事」です。
ただし、パッケージに書いてあることがすべてではありません。そしてその子の状況にあわせることが大切です。あってると思いきや全然あっていなかった。。。と思う方も多いです。勘違いさせるような情報もたくさんあるので
まずは今病気になってしまったり、なんとなくなんか違うな・・・と思うときには相談してみてください。
9/9 薬剤師のつぶやき7 ~健康と元気の違い~
皆様がよく使う「健康」
健康が1番よね とか
健康第一 とか
ではこれは?「元気」
いつまでも元気でいてね とか
いつも元気だね~~ とか
使い分けていたりしますか?
多分なにげな~~~く使用していると思うのですが
この言葉ほんの少し私は違う意味で捉えてます。
健康って体のたとえば血液検査の結果だったり、体の中身のことだったり、基本的には実際の体の中身がどんな状況か?というところだと思うんです。
元気は見た目。見た感じ良く走り回ってるし、よく遊んでるし、よく寝るし。元気だよね~~っていう、その子が動いているのを見たときのことだと思っています。
健康というのは年齢とともに、基準がおちていきます。血液検査の結果1つとっても年齢的にこれくらいなら問題なく健康ですよと言われます。
元気というのは年齢に見合わず良く動いてすごいねって時に使います。
私がご相談を受けるときに、健康であってほしいですか?それとも元気でいてほしいですか?というと飼い主さんはいったん迷ってからはっとするみたいで。
そうか違うよね・・・と言われます。
そうなんです。元気でいてほしいというときには、その子が毎日よく寝て、よく食べて、よく遊べる(動ける)ための製品だったり、そうなるためのグッズだったりというものをご案内します。
ですが健康になりたいと言うときは違います。サプリだったり食事でも療法食だったり。医療的な措置の場合にはお薬ももちろんご案内します。
高齢の子は「元気」をとりますが、若い子は「健康」をとることが多いのですが
疾患によっては「元気」だけしか選択できないこともあります。
そのときによって選択は違うと思います。ですが私はこれは本当に大切なことだと思っています。ご相談の際にはこのようなこともおうかがいしながら皆様の愛犬愛猫さんに対する愛をお聞きいたします。