薬剤師のつぶやき
9/8 薬剤師のつぶやき6 ~足の裏あかい編~
とにかく足をなめて真っ赤っかにしてしまうんです!
というお問い合わせが多いのでつぶやいてみました。
かゆいというよりもモゾモゾするとか、ストレスとかいろいろな原因があるとおもうのが「舐める」行為。我が愛犬もバッグで移動の時に、チャックを閉めると突然始めます笑。まあでも本当に痒いわけではないみたいなのですぐにやめていますが。
かゆみが伴う場合だと、止めるとちょっとうなる子もいるのではないでしょうか。原因はほぼ皮膚免疫力がおちてマラセチア常在菌があたまをムクムクだしてきていてかゆみが伴うことが多いです。そして舐め続け・・・・あかっ!となります。
病院にいくと皮膚科であっても、ほぼほぼステロイドやアポキルのような飲み薬と、マラセブシャンプーなどが処方され、
「薬飲む塗る⇨ケアする⇨治る⇨再発」
を繰り返していきどんどん深みにはまって「治らない」どころか「ひどくなった!!!!」と聞きます。
これはマラセチアというのは普通に皮膚に存在する菌で、免疫がおちることでむくむく顔をだしてきてかゆかゆにしてしまいます。なので皮膚免疫や体の機能が低下するとどうしてもかゆみが大きくなってしまいます。ご相談のときには食事内容をおうかがいしてあまりちょっと・・・という食事の場合には替えます。
また足を濡れたままにしておいたり、たとえば靴下をはきっぱなし等、環境がじめじめそして暗い・・・ところは菌が繁殖しやすくなっていまいます。大体肛門、足の付け根など湿っぽいところから発生するので、なるべくじめじめしないようにすることもとっても大切なことなんですよ。
そういえばかのモデルさんも頭の膿皮症で悩んでいらっしゃいましたが、膿皮症も同じような症状なので、かゆいんですよね。
この場合にもやはり皮膚の免疫バランスを整え、水分コントロールをしっかりして、じめじめにしないことや、しっかり乾かすことが大切になります。
常在菌のため皮膚の免疫がおちればまた再発するので、まずは健康な体作りがとっても大切になります。だから胃腸の調子を整えることもとっても大切なんですよ。
アポキルなどのお薬はマラセチアのような常在菌にはあまり効果がなく、ただかゆみを一瞬とめるくらいで、完治はしません。ステロイドも常在菌には効果がないので、ぜひとも健康な胃腸と、体の免疫力を整えてマラセチア常在菌がむくむくしないようにとめてあげてください。
私は弊社製品のイヤーリリーフキットを使用しながら1部だとティーツリーフォームなどを使用します。
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このときに食事は変更せず、もし治りが悪いようならご相談の上食事を替えます。
Q、なんで最初から食事を替えないの?
A、替えてもいいんです。替えた方が早いことが多いのです。なぜかというと部分的に悪い子の場合には食事があまり関係ないことも多いのと、そのタイミングで食事を替えることでストレス性のかゆみがでてしまうと何が悪いかわからなくなってしまうんです。でもアレルギー用の食事にかえるということであれば問題はないことと、何でも好きでよく食べるという場合にのみ替えます。
また全身性のひどい場合にはこれ。
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このときにはさすがにアレルギー用の食事に変更します。
食事のご相談は承ります。よくこれを食べていれば、手作りなら・・・と判断して食べさせることもありますが、アレルギーの鉄則は1タンパクです。タンパク質は1つだけでなるべく動物性蛋白が高すぎないものをあげてみてください。あれこれあげすぎると何がいけないのかわからなくなってしまいますので、シンプル イズ ザ ベスト でお願いいたします。
9/7 薬剤師のつぶやき5 ~精油とエキスはちがいます編~
昨日は名古屋出張のためつぶやきお休みさせていただきました。
今日は精油とエキスの違いのお話。
以前インスタにも書きましたが、これって本当に大切なのでよく読んでください。弊社の商品にオイルという名前がついていると精油という意味で捉えられる方も多いですが、弊社製品のオイルやエキスは精油のことではありません。
よく皆さんがご覧になるアロマオイルや精油は人間でも1滴2滴しか使えません。ではこのアロマオイルや精油はどのように精製されているのか。ご存知ですか?
私は薬学部の研究室が生薬学教室というところで、大学の薬草園にある「雑草?」と皆様が思っている植物を精製し、一応イギリスの「ネイチャー」に載せていただいた経歴を持ちます。大学院では生薬学を専攻していたので薬草を乾燥し、粉砕し、エキスと精油にわける作業をずっとしていました。
この世に生育する植物「ハーブ」や「生薬」ですが、ハーブのなかには油性成分と水性成分とあります。
油性成分というのはこの精油やアロマオイルのことになります。植物を分離抽出する過程で油性と水性に分かれるときにこの油性のほうが多く抽出されるので、出回りやすく、また医薬品に認定されるほどのものがないためにアロマテラピーなどに使用されています。
また油性成分には毒性の強い部位や油脂(体なら脂肪や皮膚に溶けやすい)なのでどうしてもたくさんの量を使えません。これは犬も猫も同じです。
水性成分というのは皮膚や内臓に吸収されることが少ないことと、変化しやすいので、普通にアロマオイルなどにはできません。状態を変えて吸収できるようにしなければなりません。
その水性成分をきちんと変異しないようにエキスにすることが大切になります。
これが植物のエキスです。
水性エキスはまず浸透しやすいようにオイルにします。皮膚に浸透しやすく、また皮膚に優しいパーム油や椰子油という飽和脂肪酸を使用して浸透するように作られています。
薬機法をご存知の方は見たことがあるかもしれませんが、医薬品になる部位も変わります。葉だったり根だったり花だったり。基本的に私が粉砕しエキスにしていた植物は医薬品としての分類ではありませんでしたが、私の研究によってそのあたりの雑草が医薬品に分類されるという・・・。最近その名前をもっぱら医薬品として分類されるもののなかにみつけたときは一人で
「おおっ!」
とつぶやきました。
皆様の不安や疑問はもっともなことです。
でもその不安や疑問をあおるためだけのニュースがあることは忘れないでください。これはダメだと決めつける前にどうしてダメなのかをきちんと理解してください。
実はものすごく愛犬さんや愛猫さんのためになるものなのかもしれませんよ?
9/5 薬剤師のつぶやき4 ~朝の黄色い液を吐くときは編~
「朝の黄色い液を吐くときは・・・」
ほぼ空腹が長かったというサインです。
お腹の中がからっぽになって、長時間経過すると、個体差がありますが、朝胃液を吐いてしまう子がいます。そんなとき、体重管理をしていたり、食事量を増やせなかったり、様々な理由があるとおもいますが、夜ご飯をたべてから寝るまでの間にもう一度ウエットフードやハミガキガムなどをあげると解消されることがあります。
ただしこれは、動物性蛋白を含まないものがベストです。生野菜も好ましくありません。
睡眠のモードにはいっていくと交感神経から副交感神経にスイッチがいれかわり、体内の機能も最低限の動きになっていきます。そうなったときに消化にものすごく時間を要するものは結果消化できず負荷をかけたり、朝か夜中に吐いてしまうこともあります。私がおすすめしているのは弊社製品であればウルティメイトのスチームフードを団子にして1個あげる、もしくはフレッシュマウスのデンタルトリーツがおすすめです。消化率が99%と高いので、これをあげることで朝の胃液を吐くことから解消された子が多いです。
胃液から解放されたい・・・場合には1度お試しください。
9/4 薬剤師のつぶやき3 ~ダイエット編~
ダイエット
これは女性には永遠のテーマといわれていますが、わんちゃんのダイエットも永遠のテーマという方がいらっしゃいます。リバウンドもしますしね。悩みは人間と同じです。
我が愛犬ですがうちの子になった時はガリガリで2.2キロでした。保護団体さんから太らせてくださいということでうちにきてから、3.3キロまで増え、獣医さんに諸々の検査・診察で痩せさせてくださいといわれました。
私の中での痩せるの意味は
「減量」
ではなく
「体内の健康維持」
と考えています。
※体重を減らす=減量=ダイエット食より
※内臓負担を減らす=動物性タンパク質減=ヴィーガンフード
のほうが健康維持のまま、気がついたら体重減量されてた!ということになりやすいのです。そのほうがわんちゃんにも飼い主さんにも負担がかなり少ないと思います。
わんちゃんにしたら食べることの楽しみをとられるのはかなりストレスです。みんなと遊んでもダイエットしてるからとおやつがなかったりしたらダイエットさせられてるという自覚がないのですから、なんでもらえないんだろうとなってしまう要因にもなりますよね。
また飼い主さんもたまにノイローゼにまでなってしまっている方もいます。こんなに減らして大丈夫なの?と心配になってしまいますし、それもストレスになります。そうなればそれさえもわんちゃんい影響してよくないと思います。
また変にダイエット食をあげても、繊維質ばかり増やしてあるものが多いので
すぐお腹すくし⇒結果おやつとかあげてしまう
排泄量ばかり増えるし⇒栄養になってるか?
免疫おちるし⇒バランス悪い
と言うことになりかねません。なので
✨️動物性タンパク質を減らす✨️ことが一番得策ではあるのです。
動物性タンパク質より植物性タンパク質のほうが内臓脂肪がつきにくく、なのにしっかりアミノ酸やビタミンが豊富で免疫をつけやすいし
肝臓や膵臓への負荷を減らし消化器系を健康にすることで、アレルギーの改善や結石に対してのケアにもつながります。
肉食だからヴィーガンにしたら育たない🥺とご心配される方も多いですが、今は総合栄養食のヴィーガン食事も多く、肉食じゃないとという原理は無いと思います。
じゃあ手作りが!と思う方も多いですが超低脂質低タンパク質になりがちですしお野菜のとりすぎは結石や甲状腺の病気にもなりかねません。
※肉食じゃないといけない子もいるかもしれませんが、肉食では健康維持できない子もいます。※
うちの愛犬のようにお散歩でれば固まり、人が嫌いなのでそのストレス限界で威嚇し、家からでたくない症候群は運動不足にもなります。
それで、運動する子と同じ食事をとっていれば間違いなく内臓の健康はもちろん、病気になってしまう可能性もでてきます。
ダイエットと言われるとつい体重でいわれますし、減らさなきゃ!という方も多いですが、体重は中身を変えたら必然的にかわります。
体重という数字にこだわるのではなく本当の意味での健康的な体重を手に入れてください。
9/2 薬剤師のつぶやき2 ~そばにいることの大切さ~
今日はいつも私や荷物を運んでくれる車の車検のため車屋さんに持って行きました。販売店がかなり遠いのでちょっとしたドライブ。到着するとメカニックの方がいろいろ確認して、どんな様子かしっかり聞いてくれました。
愛犬愛猫もみんな同じですが、自分が話しをするわけではないし、私の話で調子をみる。責任重大。でも一番身近にいて一番一緒にいるわけだから一番よく知っていてあたりまえ。
犬猫さんもご相談はよくありますが、私は最後の判断は飼い主さんの判断がよいと思っています。私がこうした方が良いというのは、一般的にみて大多数の愛犬愛猫はそうなのかもしれないけどその子はそうじゃないかもしれない。
やはり個々でちがうわけだから、今までのご相談や勉強による知識は、その病気やその状態のものであって、その子のものではないということ。みんな同じにはならないから。
食事もね。これがいいよって言われたら参考にして自分なりにアレンジすることも大切。もちろん病気があればそれなりに制限はあるけれど
「これじゃなきゃダメ」
っていうものは少ないと思う。
私たちは彼らに責任がある。一緒に生活しているわけだから、話をしないわけだから、なにか訴えていることを感じなきゃいけない。
だからこそいい加減なことはしたくない。最後まで責任もってみんなと向かい合いたい。
今日の青空に再度誓った私でした。