薬剤師のつぶやき

2023-09-17 07:00:00

9/17 薬剤師のつぶやき16 ~ラム&クランベリー~

もしかして初めて商品を輸入した経緯を書くかもしれません笑

このラム&クランベリーにはいくつかの想い出?思い入れ?があります。

 

ひとつは輸入後ではあるけれど、我が愛犬がこの食事で本当に毛並みもつやつやで、きっちりとした体作りができて体調を崩すことがほぼないこと。繁殖するためのチワワで体ができていないのにガリガリ。皮膚炎もあって口腔内もかなりヤバイ・・・。そしてまだ信頼されてない時期があり、我が家にきたときに愛護団体さんに渡された食事をたべさせていたけど、下痢するし皮膚はかゆかゆになるし、そして考えたのがこの食事。目の色かえて食べてくれて今では健康そのもの。このラム&クランベリーはまさに絆を作ってくれた缶詰。

 

次にオランダではじめてこの製品を見た(食べた時)。衝撃でした。こんな食事があるんだ・・・・と。お肉なのにやわらかくて、開けた瞬間とっても良い香り。クランベリーがはいっているのがわかるほどの食事。コレ食べない子いないなと思うほど。

 

3つめはストルバイトに使えること。ストルバイトの食事というのは、ドライフードだけでトッピングもしないで結石を落とさなければいけない食事ばかりだったので、この食事混ぜてもいいんだ・・・・と思ったときのあの喜び。こんな美味しい食事と一緒に食べてもストルバイト用としてあげられること。

 

もちろんPRO-VET のストルバイトの食事も一緒に食べるのが条件であるとわかっていても、ドライフードだけより、こんな美味しい缶詰と一緒にたべられるってだけでテンションあがるなあと感心したんです。今までの概念ではトッピングはダメというのがほとんどだったので。

 

タンパク質が多くてもカルシウムやミネラルが多くても、また原因不明の結石もあるなか、なんだか光がみえてうれしくて、その日はずっとその缶詰(オランダでもらってきた)を見ながら過ごしました。

 

あの日から本当に大切な商品となったこのケンネルズフェイバリット ラグジュアリーシリーズ。

 

製造中止を聞いて、なんとかならないかとずっと色々折り合いがつくように製造元と対話し、なんとか多少の値上げで買える値段で製造できる状態にまできて・・・きっと今度の製品がきたら泣ける。

この製品なら食べられる、うちの子本当に好きなんです、この子はこれしか食べません、などなど多くのお声をいただき、がんばってがんばってやっと輸入にこぎつけ、12月中には入荷する予定です。

 

このラム&クランベリー、そしてダック&ブルーベリー、そしてターキー&パイナップルにはいくつかの想い出がありますが、この製品はなくしちゃいけないという思いだけでつながった製品です。きっとみなさんの愛犬も喜ぶ製品と自信があります。

 

それぞれ特徴はありますが、このラム&クランベリーはストルバイトで苦しむ子の併用食としては救世主!です。

ぜひ、ストルバイトなど結石を繰り返していて、療法食だけではと思う方も、偏食だったり、好き嫌いの多い子におすすめいたします。

 

うちの子も楽しみにしているこの缶詰

あとどれくらいでくるのだろうと日々楽しみにしている黒田でした。

 

 

2023-09-16 07:00:00

9/16 薬剤師のつぶやき15 ~膵炎~

これから・・・すでにはじまっているかもしれません。愛犬の体のなかの変化。

夏が終わり秋にかけて一番多くなりますので注意してください。

 

膵臓は、多くの消化酵素を含む膵液を十二指腸に分泌して食べ物を体内で消化するはたらきと、インスリンなどのホルモンを血液中に分泌して体内の糖分をコントロール(血糖のコントロール)するはたらきを担っている臓器です。
膵炎とは、膵臓の炎症によって、2つのはたらきがいずれも徐々に衰えていく病気です。つまり、膵液(消化酵素)は本来食べ物を消化するのですが、膵臓自身を溶かしてしまい、繰り返し炎症を引き起こすことで膵臓の正常な細胞(腺房細胞、ランゲンハンス島)が徐々に破壊され、膵臓が硬くなったり(線維化)、膵臓の中に石(膵石)ができたりします。胆石やストレスでも発症することが知られており、なかには原因がはっきりしない場合もあります。

 

わかりやすく言うと膵炎は体液のバランスが崩れてお腹の痛み(激痛)と嘔吐下痢をします。でも元気なので???の場合が多く、下痢をしても下痢止めを飲んだり、食事はお腹すいたアピールをするので普通にあたえてしまう場合が多く、そのためだんだんひどくなります。

 

この時期の下痢嘔吐は大変膵炎、または膵炎になる手前の場合も多く、続くようなら食事をいったん抜いて水分だけを与えます。このときに水を飲ませるだけではなく、糖分のはいったものを少し飲ませてあげることも大切です。

 

糖分というと砂糖と連想しますが、このときの糖分というのは体液バランスを整えるために少し糖分(おかゆの上澄みとかでも良いです)をとることで、少し和らぐ場合があります。また食事は1日は抜いて臓器をいったん休ませ、その日はお散歩も控えるようにするのが良いと思います。まずは体を休ませてあげることを目標にしてください。

 

そして次に動物性タンパク質のないウエットフード食事をぬるま湯などでゆるめ、柔らかくしてスプーン1さじから給餌量半分くらいまで(食べたら)あげます。それで排泄の感じをみて、下痢がおさまりそうならだんだんとまずは量を、その次に食事の堅さをもどしていきます。

 

1週間ほどで下痢がなんとなくおさまってきますが、最初からドライフードをど~~~んとあげてしまうとまた元に戻ってしまうことがありますので、内臓をいたわるためにもつぶやきにものせたデトックスをおこなってみてください。

 

またこの場合の最初のウエットフードをドライフードをお湯に浸した物でよいですか?というご質問もよくうかがいますが、それはNGです。ドライフードはつなぎがはいっているためにあまり膵炎には適していないので、できるだけウエットフードをおすすめします。またコールドプレスやフリーズドライなどつなぎをつかわずお水やお湯で完全に溶けてしまうような食事でもOKですが、だいたい動物性タンパク質のものが多いので、植物性蛋白の食事をあげるようにしてください。

 

慢性化するとこわい膵炎です。仮性糖尿病になったり、てんかんなども引き起こす可能性がありますので、ぜひとも無理は禁物です。

 

肝臓の疾患をわずらっているかたは特になりやすい膵炎。この時期は細心の注意が必要です。

 

2023-09-15 07:00:00

9/15 薬剤師のつぶやき14 ~皮膚のケアと口腔のケアの関係~

最近、皮膚のケアというものには口の中のケアも必要だなあと思うことがありました。そして私の愛犬へのケアは何をしていますか?というご質問にあったので少しだけ書いておこうとおもいます。

先日口腔内出血があり、また歯がひとつなくなっていて、歯茎なども最初の生まれてからの3年間栄養不良で出産ばかりしていた(と聞いている)のでそのときの影響がでているのだと思います。

生まれて3年間はきっちりとした栄養を摂取することで、かなりその後の状態がかわりますが、どうしても保護犬の場合幼少期を過酷にすごすので栄養失調などの状態でしっかりと栄養が行き渡らず、なかなか体調は不安定・・・ということも多いです。

そのため私は最大のケアをしていこうと思っています。

 

皮膚(被毛)を舐めるという行為をすることで、皮膚や被毛が赤くなりますが、これは唾液によるものが大きいと思います。口の中にばい菌が多かったり酸性に傾くことで舐めた場所は赤くなりやすいのだと思います。我が愛犬は我が家に来たときから口腔に問題があり、一生懸命ケアしていましたが、最初のうちは皮膚が赤くなったり、足の白いところが赤く染まったり。

 

そのため最近のケアは・・・

 

※液体サプリ「抗菌」これでお口のなかのばい菌をやっつけます。

 

※デンタルフォームで歯垢歯石を綺麗にすることと、歯茎を健康にするために1日2回

 

※昼間オヤツの後に「デンタルジェル」これをやっておくと酵素で汚れを流してくれるので食べた後のケア

 

※磨くことはしませんので「デンタルケア フィンガーワイプ」少しだけ犬歯を磨きます

 

※犬用(たまに猫用)ドライシャンプー うちのピン先が回るコームと回らないコームを交互につかって皮膚被毛を綺麗にします。

 

※イヤーウォッシュとドライは必ず足の裏の間や赤くなってしまうところ(まだ赤くないときでも)

 

※シャンプーしたときにはお耳の中にも使用します。基本的にはお耳がきれいなときでもシャンプー時にはケアしています。状態によって頻度を変えています。

 

チワワで保護犬であったためほかにももっとたくさんのケアをしていますが、毎日必ず2回おこなうケアの内容です。これが我が愛犬の皮膚被毛、そして口腔内の健康を維持する結果となっているようです。

今年も血液検査はパーフェクトでした。ワクチンの抗体も3年目まだ多くついているものもあったので、この結果をふまえて来年のワクチンは抗体がさがったものだけでも接種するようにしてもよいかと思いました。

 

食事も気をつけてはいますが、未来の疾患もふまえてこのようなちょっとしたところにも気をつけています。

2023-09-14 07:00:00

9/14 薬剤師のつぶやき13 ~ペットフードの薬機法ってなに?~

え?ペットフードにも薬の法律に関係するんですか?

 

とご質問をいただきました。

薬機法というのはまああちこちで目にすることも多いと思いますが、結構めんどうなものでもあります。この法律のおかげで守られていることもあれば、実際に海外の良い製品が入らない原因になったりもします。私もこの薬機法にはかなり悩まされ、そして苦労しております。

 

ペットフードの中身に問題があるのではなく、パッケージに問題がでてきます。

 

ただ書いてあるだけというのが通らない国で、なおかつそれが英語だろうがどの国の言葉だろうが医薬品的な表記が記載されていると、その部位だけでも消去しなければなりません。そのために弊社プロベットパッケージはインターネットでの販売をおこなう場合にはそのままのパッケージで販売をすることができないため、日本でパッケージを変更しています。なので基本的にはMade in Japanという。。。原産国オランダとなっています。

 

輸入するだけではなく、きちんと法律に基づいた製品にした上で皆様にお届けしております。

2023-09-13 07:00:00

9/13 薬剤師のつぶやき11 ~広告フード~ 

よくあるご相談。

 

フードでここのこれがものすごく良いとかいてあるんですがいかがですか?

 

私の相談で一番多い相談です。

ペットフードアドバイザーや犬の管理栄養士の認定証を写真にあげて

「これが第1位」と書いてありますが・・・

 

私の中ではこのような広告を出さないと売れないフードだと思っています。

実際にその製品は食べると下痢するという子が多いのも実情でパッケージに書いてある広告ほどはよくないのかもしれませんね。

 

自分の商品に自信があればパッケージに様々なことを書く必要はないですし

わざわざ資格があることを告知してまでフードを書かなくとも食べればわかります。

 

こういう広告が最近は本当に多いし、またなんだかとっても良いことばかり書いていてすごいなあと思います。

 

物には必ず良い点と悪い点があります。

良いところばかりのものなんて存在しないと思います。

 

わんちゃんにあえばそれはそのわんちゃんにとってはどんなフードであったとしても第1位のフードですよね。

 

私たちが1位を決める前にわんちゃんの体調をみながら食べさせてみて、合う合わないを確かめていってください。

 

最初からたくさん購入しないで一番容量の小さいものから購入することをおすすめします。

 

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