薬剤師のつぶやき

2023-11-08 17:41:00

薬剤師のつぶやき46 ~CBDの1日量の摂取制限~

このような記事がBBC NEWSにでてました。

https://www.bbc.com/news/health-67087470

 

 

下記抜粋です。

英国の食品規制当局が、飲料やスナック菓子など様々なハイストリート製品に含まれる大麻エキス、カンナビジオール(CBD)の安全な1日推奨摂取量を引き下げた。

食品基準庁によれば、この勧告は予防的なものであり、長期的な使用は肝臓やその他の健康障害を引き起こす可能性があるとの懸念を受けたものだという。

成人のCBD摂取量は1日10ミリグラムを超えないよう勧告されている。

2020年からの1日の安全推奨量は70ミリグラムだった。

そして、FSAは、店舗やオンラインで入手可能ないくつかの製品は、5%のCBDオイルの4〜5滴程度であるサービング当たりCBDの10ミリグラム以上を含んで警告している。

FSAのチーフ・サイエンティフィック・アドバイザー、ロビン・メイ教授は言う: 「生涯に摂取するCBDの量が多ければ多いほど、肝障害や甲状腺の問題のような長期的な副作用を発症する可能性が高くなります。

 

 

私にもCBDについてのお問い合わせは多く、どう思われますか?と良く聞かれました。

CBDはうまく使えばとても良い物だと思いますが、これは私の場合人間のみであって犬猫さんにはまだ疑問点は多く、あまりおすすめできない・・・とはお話していました。

懸念されるのは肝臓腎臓障害でしたが、イギリスでも1日摂取量を70mgから10mgにするというこのような引き下げが決定されたわけで(これはあくまで人間)。

 

CBDを1度は輸入しようと思い、様々なデータやその製品についてみてきていたのですが、ちょっと輸入する気になれない事案も多く、私は結果輸入しませんでした。

いまでも輸入はできますが、あえてしなくてもという思いもあります。

 

といっていたらイギリスが人間の許容量を変えてきたので、まあそれでも人間で70mg⇨10mgなので(多分体重50-60kgが対象で70mg⇨10mg)なかなか今後の日本発売の製品にも影響がでそうですね。

 

ちなみにやはりCBDといえども、耐性があるようで、どんどん増えてしまう場合もあるようなので、十分気をつけて(人で摂取されている方は)ください。

 

 

 

 

 

 

 

2023-11-03 15:20:00

薬剤師のつぶやき45 ~クリルのパワー~

最近発売いたしました、クリルFOR DOGS 皆様お試しいただけましたでしょうか。

 

私も様々な製品を扱い、様々な病気に対抗していますが、この製品「クリル FOR DOGS」がここまですごいのだ!というところを見せつけてくれました。

 

腎臓の弱いわんちゃんですが、生まれつきという子も最近は少なくないですね。

数ヶ月でステージ2ほどの数値の子も珍しくありません。そういうこはどうしても貧血気味になりますし、ちょっとしたことで体調を崩しやすいのでかなり気をつかって生活されていると思います。

 

クリルを食べ出すと・・・・

※貧血は改善されていきます

これはヘモグロビンパウダーによるものです。92%以上のタンパク質を含む動物性蛋白原料です。でも腎臓肝臓への負荷がすくないのは高いアミノ酸消化率をほこるのが理由です。

鉄分量もかなりおおいため、腎臓や肝臓の疾患による貧血にも大変効果的です。腎臓肝臓の弱い場合にもこのヘモグロビンの高いアミノ酸で下痢などの不調も整えていきます。

 

※膿皮症や脱毛が改善されていきます。

天然の油脂素材のクリルオイルが発揮してくれています。オメガ3系脂肪酸、リン脂質などを含みますが、そのリン脂質結合型のEPAやDHAを豊富に含んでいます。それらの吸収性がかなり高く皮膚へのダメージにも効果的です。

 

※脳の機能や関節、肝機能メタボにも!

世界的に研究されているため、このような機能にも効果があると発表され、世界各国でサプリメントとして人間の病院でも使用されています。

 

※尿路疾患、そして腎機能をアップさせる

クランベリーは前回クランベリーのすごさを書きましたが、膀胱炎などにも大変すばらしい力を発揮するクランベリーも含まれています。尿路感染症などを繰り返している子にはぜひともおすすめです。

 

※代謝と免疫もあがる

この原材料によって代謝があがり、体の再生機能をしっかりとサポートするほか、さがりやすい免疫もアップさせてくれるので、特に腎臓やアポキルを服用していて免疫が落ちてしまう子の脱毛やそのほかの機能をあげてくれます。

 

もちろん下痢が多い場合でも、腸内環境を整えるためのサポートもしてくれるので、このクリルを10%、食事と入れ替えることで愛犬さんたちの体をささえてくれます。

今までのように別にサプリをあげるという面倒なこともなく、ただ毎日のご飯に足すだけでよいというこの製品。

 

 

腎臓が悪くて貧血になにがよいかずっと考えていて、そこでこのクリルを10%替えるだけでかなり良くなってくる子が多くなってきました。

 

ここから寒い冬の時期になります。

クリルをほんの少しプラスして、体の代謝をあげて免疫UPして、体調不良をなんなくぴょんこと飛び越えていける体作りをしていきましょう。

 

 

 

2023-11-01 18:17:00

薬剤師のつぶやき44 ~ビール酵母のすごさ~

今日はビール酵母についてお話してみたいと思います。

 

3年ほど前からビール酵母の製品がペット用で様々なメーカ様より発売されました。(海外のメーカーです)

前から弊社はスキン&コートという製品がありましたが、これとはまた違って、ビール酵母の素晴らしさをふんだんにいかした製品が多く、わくわくしたのを覚えています。

では実際にビール酵母って何に使うの?お腹の調子整えるとかダイエットに使えるとか聞いたことはあると思います。

 

ビールは麦汁(大麦から作られるんですよ)にビール酵母というものほ加えて発酵させて熟成したものをろ過して作られますが、ろ過したあtのに残ったビール酵母には麦汁の栄養成分がたっぷり入っていて

これを乾燥して加工したものを様々な製品に使用しています。

大麦はフードには良く入っていますが、結構なんで大麦入っているの?的なご質問受けますが、大麦ってβ-グルカン(水溶性の食物繊維)を含んでいて、これが内臓脂肪を減少させたり悪玉コレステロールを減少させたりしてくれるんです。だから大麦はエネルギーにかえられなかったタンパク質が脂肪に変わったとしても脂肪や悪玉コレステロールを減らしてくれる嬉しい機能つきなので、疎まれる理由はないわけなんです。タンパク質のとりすぎはいうなれば尿石やこのような高脂血症になりかねないので、良い仕事するんですよ!・・・・と余計な話はおいといて。。。

 

まあそのビール酵母に含まれる栄養素というのが

※ビタミン

※ミネラル

※アミノ酸

※食物繊維

※核酸

などが含まれていて様々な働きをしてくれるんです。

 

※ビタミン

主にビタミンB群がはいっているという嬉しい酵母でして、皮膚や粘膜などの組織にも必要なビタミンB群が多いために、健康維持には欠かせません。

※ミネラル

骨や歯のためのカルシウムやりリン、血圧などにかかわるカリウム、血液成分になる鉄なども含まれています。身体の構成や生理機能の維持には必要なミネラルがバランスよく入っています。

※アミノ酸

もうこれはみなさんご存知ですよね。体を構成するために欠かせない栄養素です。体で作ることのできないイソロイシン スレオニン トリプトファンのような必須アミノ酸も含まれています。

※食物繊維

腸内環境を整えてくれたり、血糖値やコレステロールをおさえてくれる働きをします。

※核酸

核酸は遺伝情報をもつDNAとタンパク質の合成に関わるRNAがあり、細胞核のなかに存在します。核酸は新しい細胞を作り、体を維持するために必要な成分なのですが、これによって若さを維持することができるとも言われています。代謝アップして貧血予防や肥満、皮膚被毛を健康にしてくれます。

 

 ビール酵母というのは多くの栄養素を持ち合わせているために、健康な体を維持するにはもってこいですが、たとえば夏の間には体は暑さで疲弊します。それを補ってくれるビタミンB群が豊富なので、9月~10月の体調不良を少しでも和らげたい場合には、夏前からビール酵母をとって、秋の体調不良に備えることもできます。

 

またこの食物繊維が腸内の善玉菌のエサになって善玉菌をふやすことで腸内環境を改善することもできます。消化されなかったものや体内に不要な物質を吸着して体の外においだしてくれるだけでなく、腸へ刺激をあたえて腸の動きを活発化してくれる作用もあります。

 

さまざまな良いところもありますが、プリン体も多いので尿酸結石のある場合(尿の酸性度が低い場合です)(ストルバイトとは違います)は摂取量を考えなければなりませんし、大豆アレルギーの場合にはアレルギーがでないかどうかだけ確認はしてください。

 

 

なんでも(フードでもサプリでも)意味があります。その素材のちからによって解消される不調もあります。43で書いたようにお薬を使用するまえにこのようなサプリで体調を改善することも可能です。

まずはどのような不調があってどのように改善しなければいけないのかを考えることはとても大切です。

体の状態をしっかりみつめて、まずは体調を維持できるように上手にサプリをとりいれていって、薬から解放されるような毎日をおくりたいですね。

 

2023-10-27 14:14:00

10/27 薬剤師のつぶやき 43 ~薬のこわさ~

急に寒くなって体調不良の子も多くなりました。季節的なものもそうですが、持病もでてきやすく、夏の疲弊が体調を左右していますね。

 

黒田も移動の多さと睡眠不足が重なって、体調不良にならないように気をつけています。

 

今日はゆるりと最近の薬剤師として気になったことナンバーワンを書いてみます。

 

犬猫さんにお薬を使用されることがあると思いますが、それが何か(何の目的で使用するのか)わかっていてご使用いただいていますか?

意外と説明だけで終わってしまっていて、中身をしらないという方も多いです。

人間のようにきちんとお薬情報をいただける病院と

そうではない病院さんもありますよね。

 

ではそのお薬は使用していて、改善につながっていますか?

 

最近思うことが、お薬を使用しているにもかかわらず、完治ではなく改善もしていなくて、ただ使い続けているというお話をよく聞きます。

薬は使い続けなければならないものと、使い続けてはいけないものがあります。

 

てんかんのお薬などは、てんかんの発作をおさえるものではなく、てんかんを長く発作おこさせないようにお薬の血中濃度を一定にして、コントロールします。

血圧や心臓のお薬もそうですね。発作を起こす病気の場合には、その発作がおこったときにその発作をおさめる薬がないからです。

それによって死に至ることもありますから、発作をおこさせないコントロールをするお薬を継続させます。

 

しかしながらそうではない、たとえば抗生物質、抗菌剤、かゆみどめ等のお薬にはたくさんの種類がありますが、継続することによって副作用が必ず出てしまうお薬もあります。

それは人間の場合には血液検査を重ね、肝臓や腎臓などの臓器の様子をみながら継続していきます。

本人の意思確認も必要となり、疲れやすい、ほかに体調などにおかしなところがないか確認します。

コレに関しては病院でもしますが、薬局でも体調や薬を使用していて、なにか異変などないか確認しています。

 

継続している場合には少し考えてください。

なんの目的なのか、その子にとって必要なのか、その薬によってほかに異変はおこっていないのか。

 

薬が体をむしばむことは間違いなくおこります。目的の疾患のために使用していても、ほかの副作用のほうが大きくなってしまったら、それは薬でも治療でもなくただの健康を害するものです。

 

薬を正しく使用しないと、そのときには良くてもあとあと大変後悔することも多くあります。

 

ワクチン、狂犬病、のみダニ フィラリアなどなど、ただでさえ必要なものもあります。

お薬というところへ簡単にすすむのではなく、もう1ステップ間にはさめるのであれば、それも必要です。

 

犬猫さんは言葉は話しません。

私たちが責任もって遂行しなければならないのです。

 

だからこそ我が子にために聞いてみてください。

そして改善もなく維持もできないのであれば、ドクターときちんと話をしてください。

理解できないときはとことん聞いてください。

 

薬は万能ではないということを忘れないでください。

 

2023-10-25 14:11:00

10/25 薬剤師のつぶやき42 ~クランベリーの素晴らしさ~

私はクランベリーという食物が素晴らしいということをアメリカにいるときに勉強してきました。

日本ではあまりまだ食べる事のない時代に、すでにアメリカのファーマーズマーケットでクランベリーの干した物がよく売られていました。

それを毎日食べて、さまざまな効果がでていた(皮膚が弱く、膀胱炎をよく発症したので)ために、実体験したというのも過言ではないかもしれません。

 

そして愛犬「あい」が我が家にやってきたとき、10日で歯茎が腫れてたんこぶのようになり、夜中に救急病院で処置していただきました。

それから少し考えて、もちろん口腔ケアはしていましたがクランベリーの食事に切り替えてみました(40参照)それがラム&クランベリーです。

 

クランベリーはただの実ではなく、私たちの愛犬のためにすごく働いてくれる優秀な食物です。

 

少しまとめました。

※クランベリー

古くはアメリカ先住民が食料や染料などにもクランベリーを役立てており、特に医薬品として重宝されていました。

当時の医薬品としてのクランベリーの用途は

泌尿器疾患や傷の治療

血液の解毒

胃や肝臓の不調、熱、下痢

など、多岐に渡っていましたが、特に100年に渡って航海中のビタミンC不足による壊血病予防に利用されてきました。

19世紀頃、クランベリーの本格的な栽培が始まり、様々な加工や製品の開発が知られるようになりました。

20世紀末になると、クランベリーの特性に対する研究が進められ、クランベリーの抗菌作用による尿路感染症、歯周病への効果が明らかになってきました。

 

●むくみを解消する効果

クランベリーに含まれているプロアントシアニジンは、腎臓の機能を活発にし、むくみを解消する作用が期待されています。

腎臓は、体内の不要な水分などを尿として排泄させる臓器です。

プロアントシアニジンは、抗炎症作用と抗酸化作用を持つため、細菌感染や酸化による腎臓のダメージを防ぐという報告があります。このため、プロアントシアニジンは腎臓の機能を維持し、利尿作用を高めて、むくみの原因となる体内の余分な水分や老廃物の蓄積を防ぎます。

プロアントシアニジンが持つ抗酸化作用によって、むくみの原因となる血液の滞りを改善する働きも知られています。

活性酸素は血中のコレステロールと結びつくことで悪玉(LDL)コレステロールを生成します。さらにそれが血管内壁に付着して、血流の妨げになります。

クランベリーが含んでいるプロアントシアニジンは、抗酸化作用によって悪玉(LDL)コレステロールの生成を抑制することができるため、血流を促進し、余分な水分や老廃物を体内から排出する効果が期待できます

 

●尿路感染症を改善する効果

クランベリーは、尿路感染症の改善に有効であるといわれています。 尿路感染症とは、膀胱などの尿路で細菌が発生することにより炎症が起こる病気で、膀胱炎(ぼうこうえん)や腎盂炎(じんうえん)などが挙げられます。 細菌が取りついた患部は赤く炎症を起こし、悪化すると排尿時などに激しい痛みや残尿感を覚えたり、頻尿や血尿などの症状が現れます。

クランベリーに含まれるプロアントシアニジンが持つ抗酸化力によって、大腸菌などの感染菌が尿管の上皮に付着するのを防止する作用があります。

また、クランベリーに含まれるキナ酸は、肝臓で代謝されることにより馬尿酸へと変化します。馬尿酸によって感染菌が増殖する原因である尿のpHが、健康な尿と同じ弱酸性に保たれます

クランベリーに含まれるプロアントシアニジンとキナ酸の相乗効果によって、尿路の健康維持に効果を発揮します。この効果に関しては、人体で尿路感染症に感染した女性を被験者とした臨床試験も行われています。クランベリージュースを飲用させたグループと、飲用させていないグループに分け、尿路感染菌の生菌数を比較したところ、クランベリージュースを飲用した被験者において尿中の尿路感染菌の減少が認められたとの結果が報告されています。

 

● 歯周病の予防効果

クランベリーを摂ることは、歯周病を予防する効果があるといわれています。

歯周病とは、歯周組織が歯垢に存在する歯周病菌に感染することで歯茎が腫れたり、出血する病気で、悪化すると歯が抜けてしまう場合もあります。

クランベリーに含まれているプロアントシアニジンの抗酸化力は、口内でも発揮されます。 口内で発生した歯周病菌や歯垢にプロアントシアニジンが作用すること増加を防ぐことができるため、クランベリーを摂ることで歯周病を予防することが可能であるといえます。

 

 

●美肌効果

クランベリーを摂取することによって、美肌効果が期待されています。

クランベリーには、ポリフェノールやビタミンCをはじめとする抗酸化作用を持った物質が豊富に含まれています。 抗酸化作用を持つ物質は、健康に対する働きかけだけではなく、美容に対しても極めて重要な働きをもちます。 過剰に発生した活性酸素は、肌の細胞にも悪影響を及ぼすため、シミやたるみなどの大きな原因となります。 クランベリーに含まれる抗酸化作用を持つ栄養素が、活性酸素を除去することで肌の細胞を健康に保ち、美肌に対して効果があると考えられています。

 

●生活習慣病を予防する効果

クランベリーには、コレステロール値を改善することで、生活習慣病を予防する効果があります。 クランベリーに含まれるプロアントシアニジンやアントシアニンは、抗酸化作用が高く、血管内で動脈硬化などの原因となる、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を防ぐ働きがあります。

心臓病の多いアメリカでは、民間療法としてクランベリーが一般的に用いられています。

 

補足・・・

1,活性酸素とは、普通の酸素に比べ、著しく反応性が増すことで強い酸化力を持った酸素です。体内で過剰に発生すると、脂質やたんぱく質、DNAなどに影響し、老化の原因になるとされます。

2,腎盂炎(じんうえん)とは、腎臓と尿管の間にある腎盂という器官が細菌に感染し、炎症を起こす病気です。膀胱炎と同様の症状が発生するといわれています。

3,馬尿酸とは、馬などの草食動物から発見された酸性の物質です。 食事やサプリメントで摂取できます。

 

こんな愛犬さんにおすすめ

○尿路感染症

○泌尿器系の病気予防

○歯周病を予防

○皮膚疾患

 

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