薬剤師のつぶやき

2023-12-19 20:59:00

薬剤師のつぶやき52 一緒にすごすこと

今年もまもなく終わりますね。

この1年ふりかえっていかがでしたでしょうか。
私はたくさんの悲しい別れがありました。
そして素晴らしい出会いもありました。
家族として長く一緒にいると、その別れがみえなくなってしまいます。
ずっと一緒にいるものだと思って過ごしてしまいやすくなるのではないでしょうか。
私はいつも我が子との別れさえもシミュレーションします。
病気になったら……
この子が虹の橋を渡る時……
なぜかといえば、そのときに最大限私ができることをしたいからです。
まだ1歳だし、若いしなんて理由にはなりません。
いつ何がおこってもおかしくない。
命に保証はありません。
だからこそいつも体調には気をつけたい。
なるべくベストの状態をたもっていたい。
そんなんだと楽しくないんじゃない?
たしかにそうかもしれません。
でも最後に後悔したくない私は、毎日を気をつけて過ごしたいと思うのです。
「皮膚が赤いのはアレルギー」
とご相談の時にうかがったことがあります。
もちろん色々な検査をして、確定診断までしたのであれば、そうなのかもしれません。
でも皮膚が赤い時は、肝臓や腎臓が悪い時もなるのです。
赤い=アレルギーと
単略的に考えるのではなく
他に何か、体調面出問題がないのか
服用している薬があれば、それらの副作用はでてないのか、食事やおやつなどに問題はないのか?
これくらいはしっかり見つめて欲しい。
と思います。
かゆみも痛みも違和感もみんな
足でガシガシや口やぺろぺろで表現する彼らは
「かゆい」
と言っているわけではありません。
痛いのかもしれません。
決めつけるのはとても危険です。
様々な可能性を考えて、
控えるもの
加えるもの
変更するもの
これらをしっかり見て考えてください。
そーか。
かゆみじゃないのか……と
思いあたることがあれば
再度おもいなおしてください。
お腹が緩くなる前に
ぺろぺろしたり
カリカリしたり
ウロウロしたり。
そんなこともあると思います。
愛犬愛猫さんにとって
家族(お父さんお母さん)がすべてです。
しっかり最後まで守ってあげてください。
私は手助けしかできません。
毎日彼らとの時間を
大切にしてください。
いなくなってから
さわることができなくなると
本当にさみしくて
くやしくて
悲しくて……
写真とることや
散歩することや
一緒にご飯たべることや…
一緒に笑うことも
大切に大切に……
2023-12-16 11:25:00

薬剤師のつぶやき51 冬の水分補給

お久しぶりです!なにもできず書かずにいたらもう2023年もまもなく終わってしまうと言う。

 

光陰矢のごとしではないですが、ほんとにあっという間の1年で、時がたつのがあっという間。。。

 

最近はご相談も多く、皆様が気軽に質問してくれるようになったのは良かったと思うのですが、便利屋さんになってもいけないと思っています。

まあ最近は便利屋さんのようなご質問も多いので、これもどうかと思いますが、それでもその先に犬猫さんがいるわけなのでわけへだてなくご相談にのっています。

 

ところで、この冬(冬なのか?)はかなり体調を崩されている子も多いです。新たに病気が見つかった子もいれば、持病がひどくなったとのご相談もあります。

もちろん健康そのものでいらっしゃる方もいますが、やはりそういう子は経過観察中でしっかりケアをするような状態だったからという理由でもありました。

 

そのなかでも一番多いしっかり水分補給ができず、BUNやクレアチニンの数値があがってしまった!というご相談です。

 

水分補給できていないわけではないんです。というお話も聞きます。が!落とし穴がここにあります。

 

私が2013年くらいに母と渡米したときのこと。

夏の暑い時期でした。

そのときに体験したことがこれ。

 

「暑くて汗も乾燥するね」

 

どういう意味かわかりますか?じと~~~っともしない、汗が流れ落ちることもない、ただただ暑い。

Tシャツは汗臭いのに汗はでていない。出ている感覚もない・・・。

 

出る汗さえも乾燥してなくなってしまっているということで、汗はでているのに気がつかず脱水になるといけないねっていう注意を自分たちで促していました。

 

この現象は私たちの今の冬時期にもいえることなんです。

寒いからなんとなく汗を出すという感覚はないですが、空気は乾燥しているし、動くから代謝はよくなります。だから体液は夏場のようにそれなりに消滅しているんです。

でも夏よりのどもかわかないし、水分補給も夏よりは少ない・・・。

 

となれば脱水という状況が体のなかでおこって、腎臓に負担をかけているということになります。

 

そのときに大体皆さんは点滴をされると思うのですが、犬猫さんの点滴は皮下になります。そのためソルラクトのような補液でも皮下に液が入ればそれなりに痛いし(人であれば血管内なのですが漏れると痛くて腫れます)、点滴は血糖値があがってしまうためにどうしても食事がとれない子が増えます。

 

そのため食べさせたい!と思っている場合には悪循環になりがちです。(嘔吐したり食欲がなくなったり)

食べさせたいと思うときは点滴を1日1回なら2日に1回にして1回はウエットフードのみを食べさせる。口からとれる栄養と水分(お出汁などを一緒にウエットフードにまぜてミキサーするとさらに水分とれます)を1日することによって食べる目的は果たせます。しかしながらどうしても点滴はしたいという方は無理に食べさせないことも必要になってきます。

 

血糖値があがることで食事をとりにくいのは体の機能のなかでも神経的なところのお話になります。

食事をすることができないと、筋肉がおちたり、運動的機能は落ちてしまうので、点滴も善し悪しなのです。

 

腎臓の数値でも脱水をしているから危険だよという数値の出方もあります。

ぜひとも、ただ数値があがったから腎臓が悪いとイコールにしてしまうのではなく、このような水分補給で少しもどることもありますので冬の水分補給はとても大切な1つとなります。

冬の間はウエットフードを多めにして、体液を少しでも維持することは腎臓を守るための手段にもなります。

もちろんこれは消化もよくなりますし、普段よりも栄養吸収しやすくなるので、冬の内臓機能維持のためにもぜひおすすめいたします。

 

ウエットフードは消化しやすく水分補給になる優れものですが、ものによっては腎臓をいためてしまうものがありますので

そのあたりはご相談ください。

 

まもなくクリスマス。

素敵な楽しいクリスマスをお過ごしください。

 

 

 

 

2023-11-27 21:29:00

薬剤師のつぶやき 50 高カロリー栄養剤について

Ready Cal は、犬が健康的な体重を増加または維持するために毎日必要な必須カロリーを提供するのに役立つ、使いやすい高カロリーの栄養補助食品です。

 

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原材料

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 ReadyCalDog2.png

 

与え方

犬に味を慣らすために、少量のジェルを鼻または口の中に置きます。

犬のカロリーまたは栄養摂取量を補うには、毎日体重 10 ポンドあたり 5 cc (または小さじ 1 杯) を摂取してください。

 

犬が十分な量を食べていない場合は、毎日体重 10 ポンドあたり 10cc (または小さじ 2 杯) を与えます。

2023-11-26 23:28:00

薬剤師のつぶやき49 災害大国 日本

先日、来年のセミナーをお願いされたときに内容の打ち合わせをしたのですが、その時になぜか議員さんが見えるので災害時についてのお話もしてほしいとお願いされました。

 

災害になったときに犬猫さんたちとの避難について問題になっていますが、日本ではまだ認識も薄く、行政の対応もあいまいなことが多いのは事実です。

 

災害時に必要なものや、どこに避難できるのか。。。など、さまざまなことを書かれていますが、もちろんそれは必要であり、大切なことでもあるのですが

この避難ということについて、私たちも考えなくてはならないし、もちろん行政にもきちんと法律として今後きめていただかなければならないことなのではないかと思います。

私が尊敬する獣医さんがこの同行避難についてアメリカでおこったことをブログで書いていらっしゃいました。

 

その一部に私は思うことがありました。

 

「ペットと一緒に避難するというのは、ペットの命を救うこと

でもペットと一緒に避難できないことで、ペットの命だけではなく、救えた人の命も救えないことがある。

ペットと一緒に避難することは、人の命も救うことなのだ」

 

これはきっと心のなかにはあったとしても、こうやって文字をおこすとわかることがあります。

 

たしかに、私たちが災害にあったときに、犬猫がいるから避難できないとおっしゃっている方は多くいます。

だからその子たちもみんな一緒に避難できるようにしたらよいのだということはもちろんですが

 

もし自分だけが避難して犬猫を置いてきた場合、これはたとえ人の命は救えても、本当に救えたとはいえなくて

きっとおいていかなければならなかった方はそのあと、生きていても救えなかったと私が悪いと思ってしまい

そこで命の火が消えることもあるのではないかということです。

 

無理やり助けられたところで。。。ということなんですよね。

 

それを思うのは高齢で老衰で虹の橋をわたったとしてもさみしさで死んでしまうのではないかと思う方は多いのではないでしょうか。

また病気で犬猫さんをなくしたかたの悲しみはとても深く、代わってやりたいといわれる方も少なくありません。

 

災害で、おいてかなければならない状況で、自分だけもし避難できたとしても・・・。

それで人命救助・・・とはやはり言い難いのではないかと思います。

 

ここのところ私も近しい方々の犬猫さんが虹の橋をわたりました。私でさえまだ悲しみから癒えないでいるのに、そんな助けられるはずの命を一緒にまだいられるはずの家族と別れなければならなくなったとしたら・・・。

 

私なら一緒に命を落とすほうを選ぶのだと思います。

アメリカでも多くの方が犬や猫と避難できないからとそのまま命を落としたかたがいたそうです。そんな悲しいことにならないように、国民が動いて制定された法律は下記の法律です。

 

 

「緊急避難時にペットと一緒に避難したいと希望する人に対して、ペットを置いていかなければならないと同伴避難を拒否することを禁止するもの」

 

これだけでもまったく変わってくるのではないでしょうか。まず日本はそれすら法律にはない。

 

災害大国日本であるからこそ、考えていかなければならないことは多いはず。

もちろん生体販売についての法律も大切なことではあると思います。

が、このようにすでに生活している犬猫さんが、不幸な思いをしないようにすることも私たちが考えていかなければならないことであって

行政にもちかけていかなければならない重要な案件なのではと思います。

 

まだまだ長い道のりにはなるのかもしれません。

でも何もしないでそのままでいるよりは、少しでも働きかけられるならと、この災害時には・・・という内容を盛り込んだセミナーをして行政の方々にもご理解いただける内容にしていきたいと思っています。

 

この一部抜粋させていただきました西山先生の記事はこちらから

 

https://yukonishiyama.com/from-neworlens/?fbclid=IwAR0BQ-Q20SkrbkA0tGCKJBgMH8OY9TuVxng9P94tMe8hQPZrANy3mLle9E

 

 

 

2023-11-19 01:17:00

番外編 薬剤師のつぶやき 1 大麻

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230301-OYT1T50126/

 

この記事は3月に掲載されたものです。

やばいでしょ…これ。なにこれ?と思った春。

 

一応薬剤師なので、このような記事も結構チェックしていますが、昨日?の大麻グミのニュース

 

みましたか?

 

https://www.yomiuri.co.jp/national/20231117-OYT1T50224/?from=smtnews&logo=logo_6

 

CBDなどの記事も前に書きましたが

この大麻グミは脱法ドラッグに近いわけで。

わかっててやってるなってこともわかるニュース

 

自分の利益のために

誰かを不幸にしてもなんともおもわない方々が

このようなものを販売出来ると思います。

 

なぜ薬物がダメなのか。

そのひとときのために人生がなくなるから。

ただ快楽だけで生きられると思うなよ。

そのあとには地獄がまってる。

 

薬物なんてそんなもの。

 

でももしかしたら大麻が闘病している方々の苦しみを軽くしてくれるかもしれない。

大切な人が苦しんでる、それが少しでも和らぐことをしてくれる大切な薬になるかもしれないのに……

 

 

 

でもこんな事件があると、それも遠のきます。

 

批判

ストーカー

やりたい放題

 

ではなく

正しいことのために使えるように、私たちも努力する、勉強することも大切なことです。

苦しむだれかのために

良い薬として使える日が来ることを願うばかりの

黒田でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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