薬剤師のつぶやき
10/25 薬剤師のつぶやき42 ~クランベリーの素晴らしさ~
私はクランベリーという食物が素晴らしいということをアメリカにいるときに勉強してきました。
日本ではあまりまだ食べる事のない時代に、すでにアメリカのファーマーズマーケットでクランベリーの干した物がよく売られていました。
それを毎日食べて、さまざまな効果がでていた(皮膚が弱く、膀胱炎をよく発症したので)ために、実体験したというのも過言ではないかもしれません。
そして愛犬「あい」が我が家にやってきたとき、10日で歯茎が腫れてたんこぶのようになり、夜中に救急病院で処置していただきました。
それから少し考えて、もちろん口腔ケアはしていましたがクランベリーの食事に切り替えてみました(40参照)それがラム&クランベリーです。
クランベリーはただの実ではなく、私たちの愛犬のためにすごく働いてくれる優秀な食物です。
少しまとめました。
※クランベリー
古くはアメリカ先住民が食料や染料などにもクランベリーを役立てており、特に医薬品として重宝されていました。
当時の医薬品としてのクランベリーの用途は
泌尿器疾患や傷の治療
血液の解毒
胃や肝臓の不調、熱、下痢
など、多岐に渡っていましたが、特に100年に渡って航海中のビタミンC不足による壊血病予防に利用されてきました。
19世紀頃、クランベリーの本格的な栽培が始まり、様々な加工や製品の開発が知られるようになりました。
20世紀末になると、クランベリーの特性に対する研究が進められ、クランベリーの抗菌作用による尿路感染症、歯周病への効果が明らかになってきました。
●むくみを解消する効果
クランベリーに含まれているプロアントシアニジンは、腎臓の機能を活発にし、むくみを解消する作用が期待されています。
腎臓は、体内の不要な水分などを尿として排泄させる臓器です。
プロアントシアニジンは、抗炎症作用と抗酸化作用を持つため、細菌感染や酸化による腎臓のダメージを防ぐという報告があります。このため、プロアントシアニジンは腎臓の機能を維持し、利尿作用を高めて、むくみの原因となる体内の余分な水分や老廃物の蓄積を防ぎます。
プロアントシアニジンが持つ抗酸化作用によって、むくみの原因となる血液の滞りを改善する働きも知られています。
活性酸素は血中のコレステロールと結びつくことで悪玉(LDL)コレステロールを生成します。さらにそれが血管内壁に付着して、血流の妨げになります。
クランベリーが含んでいるプロアントシアニジンは、抗酸化作用によって悪玉(LDL)コレステロールの生成を抑制することができるため、血流を促進し、余分な水分や老廃物を体内から排出する効果が期待できます
●尿路感染症を改善する効果
クランベリーは、尿路感染症の改善に有効であるといわれています。 尿路感染症とは、膀胱などの尿路で細菌が発生することにより炎症が起こる病気で、膀胱炎(ぼうこうえん)や腎盂炎(じんうえん)などが挙げられます。 細菌が取りついた患部は赤く炎症を起こし、悪化すると排尿時などに激しい痛みや残尿感を覚えたり、頻尿や血尿などの症状が現れます。
クランベリーに含まれるプロアントシアニジンが持つ抗酸化力によって、大腸菌などの感染菌が尿管の上皮に付着するのを防止する作用があります。
また、クランベリーに含まれるキナ酸は、肝臓で代謝されることにより馬尿酸へと変化します。馬尿酸によって感染菌が増殖する原因である尿のpHが、健康な尿と同じ弱酸性に保たれます。
クランベリーに含まれるプロアントシアニジンとキナ酸の相乗効果によって、尿路の健康維持に効果を発揮します。この効果に関しては、人体で尿路感染症に感染した女性を被験者とした臨床試験も行われています。クランベリージュースを飲用させたグループと、飲用させていないグループに分け、尿路感染菌の生菌数を比較したところ、クランベリージュースを飲用した被験者において尿中の尿路感染菌の減少が認められたとの結果が報告されています。
● 歯周病の予防効果
クランベリーを摂ることは、歯周病を予防する効果があるといわれています。
歯周病とは、歯周組織が歯垢に存在する歯周病菌に感染することで歯茎が腫れたり、出血する病気で、悪化すると歯が抜けてしまう場合もあります。
クランベリーに含まれているプロアントシアニジンの抗酸化力は、口内でも発揮されます。 口内で発生した歯周病菌や歯垢にプロアントシアニジンが作用すること増加を防ぐことができるため、クランベリーを摂ることで歯周病を予防することが可能であるといえます。
●美肌効果
クランベリーを摂取することによって、美肌効果が期待されています。
クランベリーには、ポリフェノールやビタミンCをはじめとする抗酸化作用を持った物質が豊富に含まれています。 抗酸化作用を持つ物質は、健康に対する働きかけだけではなく、美容に対しても極めて重要な働きをもちます。 過剰に発生した活性酸素は、肌の細胞にも悪影響を及ぼすため、シミやたるみなどの大きな原因となります。 クランベリーに含まれる抗酸化作用を持つ栄養素が、活性酸素を除去することで肌の細胞を健康に保ち、美肌に対して効果があると考えられています。
●生活習慣病を予防する効果
クランベリーには、コレステロール値を改善することで、生活習慣病を予防する効果があります。 クランベリーに含まれるプロアントシアニジンやアントシアニンは、抗酸化作用が高く、血管内で動脈硬化などの原因となる、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を防ぐ働きがあります。
心臓病の多いアメリカでは、民間療法としてクランベリーが一般的に用いられています。
補足・・・
1,活性酸素とは、普通の酸素に比べ、著しく反応性が増すことで強い酸化力を持った酸素です。体内で過剰に発生すると、脂質やたんぱく質、DNAなどに影響し、老化の原因になるとされます。
2,腎盂炎(じんうえん)とは、腎臓と尿管の間にある腎盂という器官が細菌に感染し、炎症を起こす病気です。膀胱炎と同様の症状が発生するといわれています。
3,馬尿酸とは、馬などの草食動物から発見された酸性の物質です。 食事やサプリメントで摂取できます。
こんな愛犬さんにおすすめ
○尿路感染症
○泌尿器系の病気予防
○歯周病を予防
○皮膚疾患
10/23 薬剤師のつぶやき41 アレルギーのご相談
質問です。
10/21 薬剤師のつぶやき40 愛することの意味
うちの子になった「あい」は、2.2キロしかなくてガリガリ。皮膚も弱くて被毛もパサパサ。歯も弱ってました(抜いてしまったのもあり)
10/20 薬剤師のつぶやき 39 ~相談料について~
急に寒くなりましたね。皆様体調はいかがでしょうか。
私は個人的にもいろいろあってショートスリーパー状態ですが、なんとかこの時期に体調を崩さないように維持しています。それもこれも周りの方々にささえられてのことだと感謝しています。
さてさて本日のつぶやきは・・・・
ご相談内容についてです。最近私もあちこちからご相談があります。かなりお悩みになっていて、それでどうしても聞いてほしいというご相談もあれば、耳を疑いたくなるようなご相談もあります。まず基本的には食事が多いのですが批判的なご意見のようなご相談が多いことと、これはどこの企業様にもあるような同じかもしれませんが面白半分?みたいな内容もございます。
批判的なご相談は特に承りたいのですが(これも私たちのご意見としては大変重要です)時間的な問題から、後回しにさせていただくと、返信が遅いというご意見もいただき、私も一人でやっておりますのでなかなかすぐにはご返信できないこともございます。またお電話にてご相談となるとキャンセルされるかたも多くいらっしゃいます。
私のご相談を受けられている方はよくご存知だと思いますが、弊社製品を販売するためにご相談をおこなっているわけではなく、わんちゃんねこちゃんのことが心配でどうしたらよいかわからないからという方のために承っております。そのためこのような興味本位だけのご相談に時間をさいてしまうと、今本当にご相談しなければならないかたのご相談時間がとれなくなってしまいます。
DMやライン、メールにインスタなど様々なところからご相談が入ります。
私にとってはみなさん同じくらい大切なお客様です。そして重要なかたからお返事をさしあげています。同時に御連絡いただいて、お返事しなければならないのに・・・ということもありますが、お電話の予約をいただいている方が優先になってしまいますので
その内容がこのような興味本位のご相談となると、待って頂いている方に本当に申し訳なくなってしまいます。私は1人しかいないので、本当にご相談が必要な方がいつも遠慮されて「お忙しいと思うのでお時間あるときに・・・」というお言葉をいただきます。
このような事情のため、今後のご相談には下記のようなお手続きをとっていただくこととしました。相談料は初回の必要です。継続して御連絡を取る必要があると思う方にはご相談の内容によりこちらより詳しくご案内いたします。
お手数ですがサイトにて相談チケットをご購入の上ご相談希望をお願いいたします。このチケットのご相談はお電話とZOOMのどちらかをご選択いただけます。
ちなみに店舗でのご相談と現在ハーバルガイド様で開催しているご相談会は無料です。
初回相談料については下記をよくお読みになってご購入お願いいたします。皆様には大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。
もし製品についてのわからないことなど質問に関しては
1,商品ご購入前のご相談・・・こちらはメールにてお願いいたします。私が電話が必要となった場合にはこちらからおかけいたします。
2,健康相談の場合・・・チケットご購入後以下の情報をメールにてお送りください。また電話相談となりますので都合の良いお時間をお知らせください。
どのようなことを相談したいかをご記入の上
1,血液検査などの結果の簡単な内容(どこどこが悪かったなど)
2,服用薬
3,性別 年齢
4,種類
5,食事の経歴
こちらをわかる範囲でご記載ください。備考欄に書いていただいても良いです。血液検査の結果はのちほどメールにて送っていただきます。
長く無料で続けてきたのは、皆様がとても悩んだときにすぐそばにいられたらという思いからやっていました。
しかしながら昨今、いたずらなども増え、そのような対策を取らざるをえなくなったのをご理解頂きたいと思います。
ご継続の方は今まで通り、何卒よろしくお願いいたします。
10/12 薬剤師のつぶやき 38 ~違い 動物愛護と動物福祉~
ここのところ忙しさにかまけてつぶやきをお休みさせていただいておりました。急に寒くなりましたが体調は崩されていらっしゃいませんか?
私はいつもご相談のさいにおうかがいすることがありますが、それは自己満足になっていませんか?ということです。ここでも犬猫さんと話し合ってきめていってくださいとか書きますが、冗談ではなく本気でかいているのですがなかなか伝わらないので、どのように書いていけばよいのか悩んでいたところ、すばらしい内容を見つけました。
人間の話し合っては言葉をだして・・・です。しかしながら犬猫さんは話をしませんが、サインは送ってくれています。それを私は話し合ってと書いていましたが、素晴らしいトレーナーである Y&I Academy の石井トレーナーさんがわかりやすく書いていらっしゃったので、転載の許可をいただきここに掲載させていただいております。
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日本の法律は動物愛護という考え方に基づいていますが、西欧においてはアニマルウェルフェア(動物福祉)という考え方があります。
この違いは何か皆さん、ご存知でしょうか?
動物愛護は日本のアミニズムを背景とした情緒的な判断基準に基づいているのに対して、アニマルウェルフェア(動物福祉)は、科学的エビデンスに基づいて動物への配慮のことを指します🌿
ワンちゃんの幸せ、を考えた時にいろんな考え方がありますが、トレーニングをしていると、飼い主さまの考え方があまりに情緒的で、犬が犬らしい生活を送ることを阻害していることがあります。
例えば、
※寒いから洋服を着せる、雨が降ってるから靴を履かせる、こうしたことは犬の行動の自由を妨げている可能性があります。
※欲しがるからと言って人間の食べ物を与えて、病気にさせてしまっている飼い主さまもいらっしゃいます。
※狭いところに閉じ込めるのはかわいそうだと、クレートやケージを使用せず、目を話した隙に食べてはいけないものを食べてしまって、病院に駆け込む事態になってしまう方もいらっしゃいます。
これらはすべて本当に犬のためになっているのでしょうか?それは飼い主さまの都合や主観が入っていませんか?
寒くてかわいそう、我慢させるのかわいそう、これらは全て飼い主の感情であって、犬を主体で考えた時の生活全体のメリット、デメリットを秤にかけて、科学的に、理性的に、論理的に考えること、これが動物福祉の考え方のベースです。
私はポムとペパリ(石井トレーナ様のわんちゃんのお名前です)が幸せで健康でいてほしいから、彼らが犬としての本能を充足させつつ、人間社会のルールを守ることが楽しいと教え、それでもやってはいけないことを教え、我慢しなくてはいけないこともあるよ、と教えています。
動物を管理するという気持ち、これはアルファシンドロームと混同されることがありますが、そうではなく、アニマルウェルフェアのベースにある考え方です。
犬の幸せは犬だけが決めることではなく、飼い主だけが決めることでもなく、双方が満足する形で幸せの形を決めていくものです。トレーナーとしてその幸せを実現するために、飼い主さまに考え方を変えてもらうこともあり、その一助となればと、アニマルウェルフェアの勉強もしています。
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私たちは様々なことを決めてあげなければならないと思っていると、大切なサインを見逃します。彼らはきちんと私たちに伝えてくれます。たとえば食事1つでもかれらに相談しているのではなく、それを販売している方が体調がよくなるとか、コレを食べると・・・的な説明を聞いて「これがこの子によい」と思い込んでしまうと、どれだけ体調が崩れても「フードではない」と思う方がいます。
なにかを1点みつめるのではなく、広い視野で物事を考え、そして犬猫さんたちが送ってくれるサインをきちんと受け止められるということは、毎日「はなしをする」ということが大変大切になると思いますので
ぜひ今日から一緒にいるときは声をかけてはなしかけてあげてください。
そういえば。。。。私の勝手に師としているシーザーミランは
犬の問題ではないのです。常に問題になるのは我々なのです。常に飼い主なのです。犬が健康に育ち、犬らしくあることのできる環境や境遇を作るのは我々の責任です
と言っていました。
これがすべてなんだと思います。
私たちは私たちの感情のままに動かす所有物者なのではなく 一緒に生きるパートナー(家族)であることを忘れないでください。
そして彼らが犬であり、猫であり、人間ではないということも。