薬剤師のつぶやき
薬剤師のつぶやき 50 高カロリー栄養剤について
Ready Cal は、犬が健康的な体重を増加または維持するために毎日必要な必須カロリーを提供するのに役立つ、使いやすい高カロリーの栄養補助食品です。
犬が食事をする気分にならないと、エネルギー低下、憂鬱な気分、体重減少を引き起こす可能性があり、すぐに栄養失調やさらなる健康問題につながる可能性があります。
このサプリメントは、健康的な体重を維持するのに十分な量を食べていない犬に必須のカロリーを提供するのに役立ちます。10種類のビタミン、7種類のミネラル、必須脂肪酸を配合した
米国製の獣医処方のジェルは、医療処置、病気、ストレスなどの理由で通常通りに食事をとれていない可能性があるあらゆる年齢の犬や子犬のために設計されています。
犬が大好きな自然な魚の味で、正確に投与できるダイヤル式投与チューブに入っています。人工香料や着色料を使用せずに製造されています。
原材料
麦芽水飴、大豆油、コーンシロップ、糖蜜、サーモン油、酢酸dl-αトコフェロール(ビタミンE)、安息香酸ナトリウム(防腐剤)、硫酸マンガン、硫酸マグネシウム、パントテン酸カルシウム、ナイアシンアミド、タンパク鉄、塩酸ピリドキシン、ビタミンA酢酸塩、チアミン塩酸塩、混合トコフェロール、塩化ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リボフラビン、ヨウ化カリウム、酒石酸水素コリン、D-活性化動物性ステロール(ビタミンD3サプリメント)、葉酸、ビタミンB12サプリメント
与え方
犬に味を慣らすために、少量のジェルを鼻または口の中に置きます。
犬のカロリーまたは栄養摂取量を補うには、毎日体重 10 ポンドあたり 5 cc (または小さじ 1 杯) を摂取してください。
犬が十分な量を食べていない場合は、毎日体重 10 ポンドあたり 10cc (または小さじ 2 杯) を与えます。
薬剤師のつぶやき49 災害大国 日本
先日、来年のセミナーをお願いされたときに内容の打ち合わせをしたのですが、その時になぜか議員さんが見えるので災害時についてのお話もしてほしいとお願いされました。
災害になったときに犬猫さんたちとの避難について問題になっていますが、日本ではまだ認識も薄く、行政の対応もあいまいなことが多いのは事実です。
災害時に必要なものや、どこに避難できるのか。。。など、さまざまなことを書かれていますが、もちろんそれは必要であり、大切なことでもあるのですが
この避難ということについて、私たちも考えなくてはならないし、もちろん行政にもきちんと法律として今後きめていただかなければならないことなのではないかと思います。
私が尊敬する獣医さんがこの同行避難についてアメリカでおこったことをブログで書いていらっしゃいました。
その一部に私は思うことがありました。
「ペットと一緒に避難するというのは、ペットの命を救うこと
でもペットと一緒に避難できないことで、ペットの命だけではなく、救えた人の命も救えないことがある。
ペットと一緒に避難することは、人の命も救うことなのだ」
これはきっと心のなかにはあったとしても、こうやって文字をおこすとわかることがあります。
たしかに、私たちが災害にあったときに、犬猫がいるから避難できないとおっしゃっている方は多くいます。
だからその子たちもみんな一緒に避難できるようにしたらよいのだということはもちろんですが
もし自分だけが避難して犬猫を置いてきた場合、これはたとえ人の命は救えても、本当に救えたとはいえなくて
きっとおいていかなければならなかった方はそのあと、生きていても救えなかったと私が悪いと思ってしまい
そこで命の火が消えることもあるのではないかということです。
無理やり助けられたところで。。。ということなんですよね。
それを思うのは高齢で老衰で虹の橋をわたったとしてもさみしさで死んでしまうのではないかと思う方は多いのではないでしょうか。
また病気で犬猫さんをなくしたかたの悲しみはとても深く、代わってやりたいといわれる方も少なくありません。
災害で、おいてかなければならない状況で、自分だけもし避難できたとしても・・・。
それで人命救助・・・とはやはり言い難いのではないかと思います。
ここのところ私も近しい方々の犬猫さんが虹の橋をわたりました。私でさえまだ悲しみから癒えないでいるのに、そんな助けられるはずの命を一緒にまだいられるはずの家族と別れなければならなくなったとしたら・・・。
私なら一緒に命を落とすほうを選ぶのだと思います。
アメリカでも多くの方が犬や猫と避難できないからとそのまま命を落としたかたがいたそうです。そんな悲しいことにならないように、国民が動いて制定された法律は下記の法律です。
「緊急避難時にペットと一緒に避難したいと希望する人に対して、ペットを置いていかなければならないと同伴避難を拒否することを禁止するもの」
これだけでもまったく変わってくるのではないでしょうか。まず日本はそれすら法律にはない。
災害大国日本であるからこそ、考えていかなければならないことは多いはず。
もちろん生体販売についての法律も大切なことではあると思います。
が、このようにすでに生活している犬猫さんが、不幸な思いをしないようにすることも私たちが考えていかなければならないことであって
行政にもちかけていかなければならない重要な案件なのではと思います。
まだまだ長い道のりにはなるのかもしれません。
でも何もしないでそのままでいるよりは、少しでも働きかけられるならと、この災害時には・・・という内容を盛り込んだセミナーをして行政の方々にもご理解いただける内容にしていきたいと思っています。
この一部抜粋させていただきました西山先生の記事はこちらから
番外編 薬剤師のつぶやき 1 大麻
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230301-OYT1T50126/
この記事は3月に掲載されたものです。
やばいでしょ…これ。なにこれ?と思った春。
一応薬剤師なので、このような記事も結構チェックしていますが、昨日?の大麻グミのニュース
みましたか?
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231117-OYT1T50224/?from=smtnews&logo=logo_6
CBDなどの記事も前に書きましたが
この大麻グミは脱法ドラッグに近いわけで。
わかっててやってるなってこともわかるニュース
自分の利益のために
誰かを不幸にしてもなんともおもわない方々が
このようなものを販売出来ると思います。
なぜ薬物がダメなのか。
そのひとときのために人生がなくなるから。
ただ快楽だけで生きられると思うなよ。
そのあとには地獄がまってる。
薬物なんてそんなもの。
でももしかしたら大麻が闘病している方々の苦しみを軽くしてくれるかもしれない。
大切な人が苦しんでる、それが少しでも和らぐことをしてくれる大切な薬になるかもしれないのに……
でもこんな事件があると、それも遠のきます。
批判
ストーカー
やりたい放題
ではなく
正しいことのために使えるように、私たちも努力する、勉強することも大切なことです。
苦しむだれかのために
良い薬として使える日が来ることを願うばかりの
黒田でした。
薬剤師のつぶやき48 冬の腎臓ケア
急に寒くなりました。11月の雪を本州でみるのはちょっとびっくり。北海道にいたころは、11月でも積もったことはありましたが…
なんだか変な気候は続きますね。
私も毎年秋は体調管理を気をつけていたのに、今年は油断しました。まだ少し体調がもどらないのでこの寒さにやられないように気をつけています。
特に今回は膀胱炎をやりまして…長い間なりをひそめていたはずなのに、突然のように目を覚ましてしまったので必死にケアをする毎日です……。
夏になる時はストルバイトが勃発しやすいですが、冬は腎臓への負担が大きくなります。
これは水分をとることが少なくなるのもひとつですし。
やはり寒くなるので、タンパク質が高く脂肪の多い食事になりがちです。体温を高めるには良い食事なのですが…
最近は腎臓疾患の子もふえています。
さまざまな食事が増えたのもありますが、やはり負担の多い食事ということがあまり分からないこともあるかもしれません。
慢性的に腎臓疾患がある子は食事には気をつけなくてはいけません。
とくに腎機能障害が進行してきた場合には、蛋白制限、塩分制限、カリウム制限などの食事療法を行うことにより、腎機能障害の進行を抑え、慢性腎臓病の合併症も予防しなければなりません。
そうなると愛犬愛猫もですが、飼い主さんにも負担は大きくなりますよね。
初期の間や何も無い時期にも、少しの期間でも腎臓ケアする食事に切り替えるのも愛犬愛猫の体を守るためにはとても大切だと思います。
リーナルオキサレート(猫はリーナル)のような腎臓疾患のフードをとりいれ、夏に比べ水分補給しなくなる子も多くなりますので
ドライフードと一緒にウエットフードを取り入れることも大切だと思います。
ウエットフードはフード水分が70パーセントほどあるので
腎臓への負担も少なくなります。
普段水分とらなくてもウエットフードをとりいれることでかなり変わります。
高齢になれば必ず腎臓疾患が多くなりますから
若いうちからケアをして、腎臓を守りながら長くお付き合いできるようにしていってあげたいですよね!
薬剤師のつぶやき47 ~腫瘍(ガン)と食事療法~
このつぶやきをする日はそんなに遠くないかなとは思いましたが、書かなくてはならないと思う時がきたら・・・と思っていました。
最近というか本当にお問い合わせは多いなかでもこの腫瘍になったときの食事に悩まれる方も多いので簡単に書いておきます。
人間の癌になりやすいもののナンバーワンは喫煙&アルコールですが、食事なら赤身肉や加工肉を多く取ることです。このような動物性タンパク質を多くとることによってガンの発生率は高くなります。昔はガンはアメリカの犬猫さんではよく聞きましたが(30年前)日本ではガンというのは犬種猫種の遺伝子によって多い場合はありましたが、ここまで多いと感じることはありませんでした。
人間もそうですが、日本人が欧米諸国に比べてガンの発生率が少なかったのは、精進料理といわれる食事にあると言われています。最近は欧米化し、肉食になった加減でガンの発生率は増えています。成人病とも言われていますよね。もちろん添加剤などによるものというのもあるのかもしれません。ジャンクフードをとることも増えましたし。
しかしながら腫瘍(ガン)はやはり高タンパク(赤みのお肉)を多く取ることで増えてるというのは事実私たちの生活もそのように移行しているので、間違いなく原因の1つになっています。
ガンを防ぐ(予防する)のに食物繊維やきのこ類、海藻などを摂取し、増加させることで予防もできるとは言われていますが、日本は許可されている農薬が多く、それが癌の片棒をかついでいるとも。
まあそれでも私たち人間は解毒のできる体をもつので、きちんとバランスよく食べて、健康的な生活をおくっていれば回避できることも多いと思います。
しかしながら犬猫さんはその解毒というものがなかなかできにくい体です。そのため毒素をためやすく、腎臓や肝臓を悪くしやすいですよね。
皆さんは添加剤のはいっていないお食事や、手作りならお野菜を多くとったり、免疫を高めることを考えていらっしゃるのではないかと思います。
それは素晴らしいと思うのですが、どうしても1つ抜けてしまうところがあります。それはタンパク質です。あるショップさんがわんちゃんの常時食事でとらなければいけない蛋白量は
30%以上
30%以下
どちらでしょうというものがでていました。
先日結果をみせていただいたのですが、30%以上を選択した方が多いのには驚きました。犬猫は肉食だから・・・という概念も入ってそのような結果になっているのだろうとは思います。
ですがこれも原因の1つになっているのではないかと思います。
最近の研究で
全粒粉の穀物は、消化管のがんを減らし、あらゆるがんの死亡リスクを低下させることがわかっています。
全粒粉の穀物は、食物繊維のほか、ビタミンやミネラルも豊富です。これらの栄養素が総合的に作用して、がんの予防につながります。
これを読んで皆さん思い当たることありませんか?
私がこの業界にはいってアイムスによるメラミン事故があり、そのあとからグレインフリー神伝説が今まで存在していると思います。そこからわんちゃんねこちゃんは穀類をとることが減りました。また肉食だからと生食なども・・・。
もちろん生食などが必要な子はいます。ですが高タンパクをとって体をつくらなければならない犬種とそうでない犬種があると思いませんか?
またこの世に生まれてから虹の橋をわたるまで高タンパクであってよいのでしょうか。
グレインフリーでなければならない国の犬猫さんもいます。牧羊犬や馬と一緒にかけまわるような犬は生食でないと体がもちません。
また異常に寒い国(カナダ、イギリス、ヨーロッパ、ロシアなど)の犬猫さんも蛋白をしっかりとって燃焼させなければ代謝が出来ないと思います。
国によっても、そしてその年齢、犬種猫種によっても食事は異なるのではないでしょうか。
それを誰もかれもがグレインフリーがよいと言っていることが私は疑問に思います。
弊社にも実はグレインフリーの食事があります(販売はしていません)
でもそれに書いてありますが、高エネルギーが必要な犬用と書いてあります。日本で高いエネルギーが必要な・・・と考えたときに、ほぼあてはまらないと思って、私は輸入しませんでした。
穀類「悪」というのは私は遺伝子組み換え原料を使用しているフード会社があるということが問題であって、穀類は犬猫さんの体に必要な原材料なのです。
野菜(食物繊維)によって腫瘍(ガン)が予防できると思い、野菜を食べさせているという方もいますがストルバイトや甲状腺疾患になりやすくなります。
人間とちがって野菜の食物繊維そのままで腸内の掃除ができるわけではありません。
食物繊維になりえる犬猫用製品を食べるほうが良いと思いますし、野菜にはそれこそ日本の農薬に対する規制は欧米諸国より緩いのもあって生野菜には残留農薬も多いです。
還元できない体をもつ犬猫さんには厳しい量の農薬のうえに、これによって腫瘍(ガン)を引き起こしてしまう可能性もあります。ペットフードなどの保存料や添加剤よりもこの農薬のほうが100倍?1000倍?こわいとおもうのは私だけでしょうか。
また植物性のものに含まれているβカロチンなどもガンの予防によいとされていますが、そのまま食べてもそこまでたくさんとれませんし、これは油などと一緒にとることで吸収がよいともされています。
私が腫瘍の子におすすめするのは、動物性蛋白を抜いたヴィーガン食を基本的なところではおすすめしていますが、様々な食事を駆使して犬猫さんが最後までしっかり食べれるような、そんな食事を考えています。
でもやはり腫瘍になってしまったら、手作りよりはすべてのバランスがしっかりとれていて栄養素がわかりやすいペットフードのほうが、ガンから身を守るには良い食事だと思います。
私が私のエゴで腫瘍とたたかう子になにかを強要したいとは思いません。
飼い主さんとそして腫瘍とたたかう子がたとえ通常より短い命であっても、最後まで幸せでいられるような生活が送れるようにしてあげたいと思って、ご相談にのっています。
腫瘍と診断されてからでは遅いです。欧米諸国を見習うにも気候や環境が違います。まず日本の環境で私たちのもとで過ごすあの小さな可愛い愛する犬猫さんたちのために、何が1番大切なのか・・・考えてみてください。